稀勢の里先場所全休後の初めての取り組み。初日にして今場所一番の注目の取り組みだ。勝てば希望が持てる。負ければ…。

その稀勢の里の体は贅肉でタプンタプンしていた。肌に艶も張りもない、単なるデブになっていた。

これまでのニュースを見ても、稀勢の里の肉体はたらたらで、これまで何をしていたのか。体作りをしていなかったのか、と思えるような締まりのない体型になっていた。

怪我なんてとっくの昔に治っているはずだ。それを全休の理由にしてほとんど稽古をしなかった、体作りをしなかったのではないか。場所前2週間ぐらいから稽古をし始めたようだが、それでは遅すぎるだろう。親方はどんな指導をしたのか、不思議だ。

 

そして、今日初日の玉鷲戦。これまで玉鷲は稀勢の里に一度も勝ってはいないが、力は十分にある。稀勢の里が容易く勝てる相手ではない。

 

立ち合いは3度待ったとなって、4度目にやっと両者がぶつかりあった。待ったがかかった最初の立ち合いで稀勢の里は、鋭く突っ込んだ。この勝負にどうしても勝ちたいという意気込みは十分感じられた。

 

しかし、やっと立ち合いが合ってぶつかった直後は稀勢の里の勢いは感じられたが、少し押し込んだものの、なんとも押す力が以前と比べものにならないほど弱い。そして攻守が逆となり、玉鷲の強烈なのど輪に耐えられず、押し出された。スロービデオをみると、稀勢の里の背中の肉、横腹の肉が波打っている。つまり筋肉ではなく、脂肪の塊だ。稀勢の里が押しても跳ね返される。足腰に力がみなぎっていない。稽古が足りない証拠だ。

 

 負けた後の稀勢の里の表情は、「しまった!」という後悔の念を顔一杯に表わしていた。土俵の花道を負けて帰る稀勢の里、右手に持った下がりを思わず地面に叩きつけようとしたが、かろうじて思いとどまった。余程悔しかったんだろう。

 

稀勢の里にとっては今場所の行方を占う大事な一番だった。しかし負けた。勝てる可能性が大きい相手力士に負けてしまった。精神的には落ち込むだろう。しかも明日は阿武咲。また日馬富士を破った阿武咲だ。今一番元気で実力のある力士阿武咲だ。恐らく今日のような稀勢の里なら負けることは確実だ。

 

もう怪我を理由にすることはできない。早く前頭下位の力士と取り組んで一番でも勝たないとズルズルいってしまう。情けないことに。序盤で4敗すれば何かの理由を付けてまた休場だ。

 

稀勢の里、横綱なんてならなければよかったのだ。横綱の実力がないのに相撲協会に無理やり横綱にさせられた。その上、稽古をしない稀勢の里が横綱として勝てるわけがないのだ。

 

会社の営業の係長がちょっと販売成績がよかった、社長の眼に留まったことで、管理職に抜擢されたようなものだ。管理職としてマネジメント能力がないのにその職に就いたら、全くの悲劇だ。普通は管理職の降格はありえないから、厳しい会社なら辞めるしかなくなる。稀勢の里も同じ運命を辿ることだろう。

 

以前私はこのブログに稀勢の里のことを書いた。少し引用してみる。

「…琴奨菊も相撲が下手だが、稀勢の里も下手だ。実力がないだけでなく、精神力も弱い。大関として優勝の声がかかると、下っ端にころっと負け、優勝が遠のくと俄然強くなるのは有名だった。つまりプレッシャーに弱いのだ。プレッシャーがなければ強いというのは、実力がない証拠だ。

 横綱とは何か。土俵の上で日々プレッシャーがかけられているということ。負けは許されないのだ。つまり、稀勢の里が最も苦手とするところだ。

 

  しかし、不運というか幸運というか、優勝もしないのに横綱にしてくれた。強くもないのに。

相撲協会がどうしても日本人横綱を作りたかったからだ。相撲のプロのくせに稀勢の里の実力を評価できず、機械的に当てはめて横綱にしてしまった。横審のだれかがもう一場所見るべきだというべきだった。

 稀勢の里も大変だが、相撲協会も困っていることだろう。人気先行で弱い横綱ほど手に負えないものはない。

 

歌の下手なアイドルよりも厄介だ。アイドルなら誤魔化せるが、稀勢の里はどう誤魔化すか。

休場という手はあるが、実力がないから戻ってきてもまた負ける。次も休場という手を使えるのか。もう使えやしない。じゃどうする!引退しかない。横綱のつらいところはこういうところにあるのだ。

これは実力のない力士を横綱にした相撲協会にも大きな責任があるのだ。」

 

最大の責任は稀勢の里にある。怪我がぁと言いたいだろうが、怪我をしてから大分経つ。怪我のせいにはしてられない。本人が今まで何をしてきたかだ。

 

次の責任は相撲協会にある。相撲協会は負けの込む横綱を許すわけにはいかない。怪我・病気の理由が成り立たない限り、引退勧告するしかない。無理な横綱作りをしたおかげで、まだ若い力士を相撲界は失うことになる。

 

といっても引退が決まったわけじゃない。奇蹟も起こるかもしれない。明日の取り組み、強い阿武咲に勝てれば見込みが出てくる。明日は今日より大事な一番となるかもしれない。私の予想は90%阿武咲の勝ちだ。しかし残りの10%に稀勢の里が賭けて勝てば稀勢の里の運が開けるだろうが、その道は針のすき間より小さいように思える。でもそれは稀勢の里の自業自得だ。

 

<追伸11.13>

九州場所 二日目

稀勢の里が阿武咲に勝った。奇蹟が起こったか?

そう奇蹟が起こったのだ!

阿武咲が足を滑らせて勝手にこけた。

これが奇蹟でなくて何といえるだろうか。

相撲の神が稀勢の里を不憫に思い、阿武咲の足を少し引っ張ったのである。神様のお陰で勝てたのだ。

神様も捨てたもんじゃない。

これで稀勢の里も一安心、自信がついたかも。

そもそも、稀勢の里の心臓はガラスで出来ている。

プレッシャーに弱い。それなのに稽古はしない怠け者。

しかし、相撲の神様は、最後のチャンスを与えた。

稀勢の里は神に感謝し、神に祈ってまた明日勝負に取り組め。