一頃よりだいぶ小池の勢いが落ちたようで嬉しい。だから衆院選出馬にいつまでも逡巡している。サプライズを狙ってグズグズしている訳じゃない。マスコミ対策に失敗したのだ。

 

 そもそも小池のパワーは幻想でしかない。しっかりした基盤がまるで無い。頼りはマスコミと愚民だ。

しかし愚民となる条件はマスコミの応援のみ。その関係はy=f(x)という関数で示せる。

yは愚民の小池支持率という従属変数、xはマスコミの応援度。つまりXの変化によって愚民の小池支持率が決定される関係だ。

 小池が希望の党に入りたい民進党議員を、条件によって排除すると宣言してからマスコミは小池の敵に回った。この時から小池に逆風が吹き始めた。

マスコミという変数Xが小池を応援しなくなれば、愚民は愚民に墜ちてはいかない。愚民ではあっても、元々愚民であるわけはなく、愚民促進燃料を注がれてこその愚民だからだ。

 

 挽回を期する小池党は、希望の党の公約を発表したが、まさに期待通りの中身のない、受け狙いだけを考えた政策の羅列だ。

政策の実現性、政策間の矛盾などトンとお構いなしだ。これが小池百合子の真骨頂といえる。

なかでも、希望への道しるべ12のゼロ」は、ネットでも大笑いだ。

新人スタッフが新聞・雑誌から適当に言葉を選んできたものと想像する。

・原発ゼロ

・受動喫煙ゼロ

・ブラック企業ゼロ

・隠ぺいゼロ(小池が一番隠ぺいしてるぜ)

・満員電車ゼロ

・花粉症ゼロ

・企業団体献金ゼロ

・ペット殺処分ゼロ

・移動困難者ゼロ

・待機児童ゼロ

・フードロスゼロ

・電柱ゼロ

 

味噌も糞も一緒とはこのことだ。滅茶苦茶。小学生のグループ討議結果か。

 有権者をバカにするのもいい加減にしろと言いたいが、小池百合子の想定する有権者はこんなバカバカしいものでも騙されるレベルと思っているのだ。

結構当たっているかもしれないと思わざるを得ないところが悲しい。

 

 なにしろ、やる気なんてサラサラないんだから、何とでも書ける。

が、もういくつか加えてほしかったな。

やる気ゼロ

実績ゼロ実績ゼロ実績ゼロ

実現性ゼロ

真実味ゼロ

信用ゼロ

ってね。

 

そうそう、こんなのも追加してほしいよね。

生活保護不正受給ゼロ、

中国人旅行者ゼロ、

ヒアリゼロ、

尖閣諸島領海侵犯ゼロ

再生可能エネルギーゼロ

NHK受信料ゼロ

抜け毛ゼロ

も加えてほしい。これは真面目な話。

 

それからもう一つ。小池が全く無責任な例。

「小池代表は、人工知能(AI)研究が進み、将来AIが人に取って代わる産業が出ることも想定されるとして、「きょう明日、すぐに導入するものではないが、AIの社会における存在が高まっていくにつれてベーシックインカムを真正面から検討する必要があるのではないか。予防的な考え方」と述べ、「AIからBI(ベーシックインカム)は今後世界的な流れになるだろう」と見通しを述べた。」

 

これを読むと、小池はベーシックインカムなんか何の興味もないことがよくわかる。

つまり、「AIからBI(ベーシックインカム)」という語呂合わせスローガンを言いたいだけなんだ。

何の関係もないAIBIを結び付け、何かいいもんだといういつもの幻想を振りまき、流行語のようにしたい。クールビズ程度の認識なんだろう。

こいつはホントに底抜けのバカ野郎だと思う。

 

ベーシックインカムについての的確な解説を三橋貴明氏が書いている。ぜひ参考にしてほしい。金はくれるけど、年金も医療保険も全部廃止するんだぜ。

 

「ベーシックインカム」三橋貴明

「新自由主義的な政策、もしくはグローバリズムの政策には、表面的にお化粧を施し、「国民のための政策です」と装っているものが少なくありません。代表が、ベーシックインカムです。

ベーシックインカムは、元々は新自由主義の祖たるミルトン・フリードマンが言い出した政策なのですが、簡単に書くと「小さな政府」における社会保障です。

既存の公的年金、失業手当、生活保護、公的医療保険等、社会保障の制度は全て廃止。

高所得者層から低所得者層へ所得を機械的に渡し、生き延びるために必要な最低限の所得を保障する。結果的に、社会保障支出が「削減」できる。これが、ベーシックインカムです。

低所得者層は、受け取る所得税(ベーシックインカム)で日常生活はもちろん、医療、将来の保証等を全て賄い、政府はそれ以上の面倒を一切見ません。

ベーシックインカムだけでは、非常事態(事故による負傷や重病等)に対処できない?

そんなものは、自己責任です。

しかも、高所得者から低所得者に機械的に所得が分配されるため、生活保護の不正受給といった問題も出ません。

ね、効率的でしょ? というお話。

低所得者層は、所得税を払うのではなく「貰う」ことになるため、負の所得税と呼ばれたりもします。

とはいえ、日本の政治家が「ベーシックインカム」と口にする際に、上記の「仕組み」について説明することはありません(一度も聞いたことがないです)。

国民は単に「え? 働かなくてもカネをもらえるの?」と、ベーシックインカムの本質に気が付かず、「良い政策だ!」などと思ってしまうわけです。

ちなみに、今回の総選挙において、ベーシックインカムを公約に掲げたのは、希望の党でした。」

 

<追伸>

党首討論で。

「希望の党が公約に掲げたベーシックインカム(最低所得保障)などの財源を首相から問われた際も、小池氏は「要はパラダイム(概念)を変えていきましょうということです」…」

これが小池の正体です。なんにも考えていませんよ。バカです。無知です。恥知らずです。

要は

「私、そんなこと関心ありません。真面目に質問なんぞしないで下さい。」

これが本音です。

 

こんなおバカな小池百合子に前原らがころっと騙されたのは、末代までの恥だろうよ。

 

そういう点で、都民ファーストの会を離党した音喜多、上田両氏は勇気がある素晴らしい議員といえる。偉い!