滋賀の風力発電施設「くさつ夢風車」を残すかどうか、テレビで扱っていた。先ずは新聞記事から。

 

「運転を停止している滋賀県草津市下物町の風力発電施設「くさつ夢風車」について、同市環境審議会は、発電事業の赤字などを理由に「廃止すべき」とする答申をまとめた。答申は9月中に市長に出され、市環境課によると、パブリックコメントを実施して、年内に方針を決定する見通し。

 審議会では、委員の間から、環境啓発効果や琵琶湖のシンボルとしての意味合いを評価して存続すべきだ-との意見もあったが、経済効果や、今後の事故などの可能性を考えた結果、廃止を答申する-との結論にいたった。

 くさつ夢風車は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助も受け、総工費約3億円で平成13年に稼働した。再生可能エネルギーの「実現例」として、市内の小中学生の現地学習の場として利用されるなど、烏丸半島のランドマークとしても親しまれてきた。

しかし想定通りの風が吹かなかったり、故障などで発電量は低迷。一般家庭で320世帯分となる年間1200メガワットを見込んだものの、23年度には4分の1以下の268メガワットしか発電できなかった。その後ブレードの損傷が生じ、26年4月に運転を停止。

 結果的に、建設費を含む累積赤字は昨年度末で約2億4600万円となった。さらに今後、ブレードの修理費が5300万円かかると試算され、継続するかどうか議論が起きていた。全体の撤去費は2億400万円の見込み。」

 

 草津市は恐らく当時の再生可能エネルギーの流行と補助金目当てで風もロクに吹かないのに安易に風力発電の風車を建ててしまった。そのツケをどう処理するか悩んでのことだろう。

 草津市役所はバカだったのだが、草津市ばかり責められない。いまだに日本国民いや世界中で再生可能エネルギーといえば、素晴らしいものと何も考えずに思い込んでいる。洗脳状態だ。

 

 太陽光発電だけでなく風力発電も全く経済的、資源的に無駄であるばかりか公害もまき散らすなど、いいところは一つもないおおバカ野郎な施策なんだ。

 

風力発電の公害といえば、騒音・低周波音健康被害、鳥や動植物のへの影響、強風、落雷、台風による破損の危険などいくつも挙げられるが、再生可能エネルギー神話に妨げられて、低周波健康被害を訴えても「科学的根拠なし」と一方的に決めつけ、国や自治体・事業者たちが絶対に自分達の責任を認めないという有様だ。

 

 草津市よりもっと前に風力発電の失敗事例があるのを知っているだろうか。しかも裁判にまでなった。つくば市のこと。

 平成16年度に政府の公金も投入した再生可能エネルギー活用を図る大プロジェクトとして、つくば市で風力発電事業が遂行され、小型風力発電機がつくば市内の小中学校19校、小型風力発電機23基が設置されたのだが、当初想定した発電量を獲得できず失敗に終わった。

「つくば市対早大風力発電貧弱事件」と呼ばれているものだ。

 

ここに突然早稲田大学が出てくる。つくば市が早稲田大学と業務委託契約を締結したからだ。そしてつくば市が早稲田大学を訴えた。

その後の裁判結果を伝える報道だ。

風車回らず風力発電機低調、早大に2億円賠償命令

茨城県つくば市が小中学校に設置した小型の風力発電機が計画通りに発電しなかったとして、同市が計画を策定した早稲田大と風車を製造した大阪市のメーカーに約3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。荒井勉裁判長は、早大に約2億円の支払いを命じた。メーカーへの訴えは退けた。

 裁判では、(1)早大側は、同市との業務委託契約に従って適切な計画を策定したか(2)市側は、風力発電事業が実現不可能と事前に認識していたか-などが主な争点。早大側は「市から事業目的など具体的な説明を受けていなかった」と反論していた。

 荒井裁判長は、早大について、「期待される発電量が得られないことや、風力発電機の消費電力が発電量を大幅に上回ることを知りながら、市に説明しなかったことは契約上の義務を怠ったことに当たる」と指摘し、賠償責任を認めた。

 一方、市側についても「担当者は事業が実現不可能と知らなかった」としながらも、「慎重な検討を迫られる材料がそろっていたにもかかわらず、早大側の調査結果をうのみにした」と落ち度を認め、賠償額を3割減額した。

 判決によると、同市は平成17年、早大の策定した計画をもとに、市内の小中学校19校に風車23基を設置。しかし、実際にはほとんどの風車が回らず、予定の4分の1ほどの発電量しか得られなかった。設置費用のうち約1億8500万円は環境省の交付金で、同市は18年、全額返還を命じられた。」

 

そしてこの裁判は最高裁まで行って、平成23年6月に結審した。

 これは早稲田のいい加減な調査と提案で市を誤魔化し、業者だけを儲けさせた事例だが、つくば市も流行に乗せられたという点で軽率でバカというしかない。

 

 草津市もつくば市も2000年頃の話だから、当時は補助金目当てに全国で競って風車を立てたのだろう。

 煽った環境省が一番悪いといえる。(環境省はろくでもない役所だ。中部電力の火力発電所の新設を邪魔するなどバカなことばかりしている。)

 

 草津市は当然風車を撤去することにするだろうが、願わくば撤去せずにずっと保存してほしいものだ。

 韓国の慰安婦像のように愚かな行為の象徴、愚行のモニュメントとして。(愚かな行為と言っても、日本のことではないぜ。韓国のことですぜ。韓国は誇るものがないからテロリストや売春婦像を至る所に設置するという愚かなことをしている国なんだ。)

 

 数年すればサビサビに汚くなるが、それを見るたびに再生可能エネルギーと言われるものが如何にデタラメなものかということを気付かせてくれる。よき学習補助材として真価を発揮するだろうから。

 

とはいうものの、倒壊する危険もあるから、その場所に墓碑銘を建ててくれてもいい。

碑には「過ちは二度と繰り返しません」とね。

 

ついでにより愚かな太陽光発電の話。

 さて、京成電鉄が幻の成田新幹線の跡地を利用して、巨大メガソーラーを設置したようだ。景観が台無しにしても何も気にしないのだろうか。バカなことをしたものだ。

 

 今年の夏は日照不足でソーラー発電もうまく働いてくれなかったことだろう。長きぐずぐず梅雨に大いに感謝したい。今後も秋の長雨が予想される。とてもいいことだ。

 

 今年の夏の異常気象では、竜巻とひょうが目立った。これもうれしい知らせだ。竜巻はソーラー器具を破壊するだろうし、大粒のひょうは弾丸のごとく、ソーラーパネルに降り注ぎ、破壊する。想像するだに喜びに震える。雷さんも頑張ってね。ソーラーパネルを北朝鮮のミサイルのように直撃してね。

 

 これらはみんな国民から搾取する金を防ぐことになるのだ。

 

 ああ、もう一つ。ソーラーパネルを接続するケーブルを切断して盗んだ方がいらっしゃったね。これもうれしい報道だ。もっと全国的にケーブルを切断してほしい。泥棒を応援するなんてそうそうないが、これだけは許せる。頑張ってね。