民進党にとっても前原にとっても、山尾志桜里不倫疑惑で幹事長を降ろしたのは正解だったと思う。

  山尾志桜里を幹事長に内定した時、前原民進党は蓮舫時代の反省をしなかったのだろうか。まあ民進党は反省なんぞこれまでもしたことないから、今回も特別なことをしたわけではないだろう。

 

  それにしても、何か転換しようとするときは普通これまでのことを振り返ってみるだろうに。

これまでの蓮舫時代とは何か。

①それは党の顔にいつまでも傷(二重国籍疑惑)が残り、ずっと尾を引いたこと。

②攻撃したことが自分に降りかかるブーメランがついて回ったこと、つまりダブルスタンダード。

③森加計追及は飽きたし、いくら国会で頑張っても支持率アップにはつながらなかったこと、

の三つだ。

 

 前原は山尾志桜里をどういう訳かまた民進党の顔にしようと企んだらしいが、蓮舫時代のこの三つの痛さについてなんの考えもなかったらしい。

というのは、三つのダメさは蓮舫のみがもたらしたものではなく、山尾志桜里も同類なのだ。

 

 山尾が幹事長になれば二重国籍疑惑と同じように、ガソリン疑惑をずっと追及される。誰もガソリーヌのデタラメさを忘れちゃいないんだ。これまで追及されなかったのは、蓮舫の二重国籍疑惑のほうが美味しかったからだけだ。

 次のブーメラン問題。国会では華々しく追及していた山尾だが、ガソリン疑惑では秘書のせいにして逃げた。しかし、秘書のせいにして逃げるとは許されないと言っていたのは山尾志桜里自身だった。これからも山尾が何か口を開くたびに「ブーメラン」が激しく飛び回ることだろう。

 最後の森加計追及。山尾になればもう聞き飽きた追及がまた再開するだろう。

北朝鮮問題がこれだけ緊急性を帯びているのにまた森加計追及と国民はうんざりだ。

 

 これでは支持率が上がるわけがない。この国会追及について考えてみよう。

 あれだけマスコミの応援を得て毎日毎日国会追及したのに、なぜ民進党の支持率は上がらなかったのか。それは、不倫や不正記者会見と同じような構造だからである。

 

 記者やレポーターが不倫疑惑の芸人を激しく追及したからといって、記者やレポーターの人気は上がるのだろうか。上がるわけがない。

 この記者会見を見ている視聴者は、疑惑の芸人の一挙手一投足や発言に関心を持ち、ふざけたことを言ったら怒りつつ楽しむのであって、質問者や責め手の記者に関心なんかこれっポッチもないのだ。当たり前だ。

 だから芸人の人気はガタ落ちになっても、記者やレポーターの格が上がるわけはない。

 

国会追及の山尾志桜里も同じことなのだ。いくら安倍首相を激しく追及しても安倍の人気は下がっても山尾の人気は上がらない。

というより、女のヒステリーのようにキーキー追及すればするほど山尾の態度に国民は引いてしまう、顰蹙を買ってしまうのだ。

だから民進党の支持率が上がるわけがない。戦術が全く誤っている、勘違いしているのだ。

 

 これを前原は素晴らしいと勘違いしたのだろう。だから民進党はダメなんだよ。

 

この三つの点で、山尾志桜里を幹事長に選べば、蓮舫時代の繰り返しとなるだけであり、前原の党代表の寿命も1年程度で終わりになる。一年間毎度ガソリーヌの追求されたら、前原も嫌になるだろうに。そんな想像力もないのだろうか。

 

 だから、山尾志桜里の不倫疑惑で幹事長を降ろしたのは、前原にとっても民進党にとっても良かったのだ。

 

 自民党の多くの関係者は残念がっているだろう。なんせ、安倍内閣の最大の支援者は蓮舫と言われたくらいなんだから、山尾もそう言われたに違いないのだ。

 

 民進党は文春に感謝しないといけないということだ。

 

ネットの声、これは秀逸!

・不倫バレた、日本死ね!

・幹事長落ちた、民進党死ね!

・国民が納得する説明がなされていないんだから、本人がいくら否定してもダメでしょ。

・民進党の理屈では疑われたほうに立証責任があるらしいからね

・疑惑がある以上、疑われた側が不倫はないという明確な証拠を提示する責任があるんだよね?