いつになったらこの馬鹿げたワイドショー国会は幕を閉じるのだろうか。蓮舫は始まったばかりとうそぶくが、やればやるほど民進党その他野党が国民からバカにされるだけだといつ気がつくのか。

 

 下らないから詐欺師籠池の証人喚問など見なかったが、テレビはどこも籠池爺ばかり映しているから嫌でも見ざるを得ない。

 

 しかし、このおっさん、嘘を堂々とまくし立て、さすが政治家、マスコミ、役人を手玉に取っただけのことはある。息を吐くように嘘をつくのは蓮舫だけではなかった。このおっさんにもピッタリ当てはまる。

 

昔、グラマン疑惑で日商岩井の副社長海部八郎が国会で証人喚問され、宣誓書に署名をする際、手が震えて字が書けない様がテレビ中継されていたのを思い出すが、それと比べると如何に籠池が立派?かよくわかる。

いや、籠池が立派というより、昔と比べ国会の権威が失墜してしまった証左だろう。それと、小心なサラリーマン海部八郎と逮捕覚悟の稀代の詐欺師の違いか。

 

 この証人喚問でわかったことが二つある。一つは、証人喚問という形式が如何に何の役にも立たないかということ、二つ目は、疑惑の渦中の証人が、あることないこと、嘘八百並べても何ら反証もされず、一旦は堂々と受け止められてしまうということだ。

 

 参考人招致を要求していた野党、自民党が突然証人喚問すると言いだしたら、ビビッてしまい、証人喚問に反対した。それは証人喚問なら偽証罪に問われるから野党の思惑通りの証言を得られないと思ったのだろう。自民党はそれが狙いだったのだが、豈図らんや、裏目に出て、籠池劇場大盛りとなってしまった。籠池のほうが何枚も上手だった。

 

 これにより、国会証人喚問の権威が地に墜ちた。だから野党は証人喚問の大盤振る舞いを要求し始めた。先日の都議会百条委員会もそうだが、相当準備と自信がなければやっても攻める側が恥を掻くだけということがわかってしまった。

 

 なぜこうなったのだろうか。それは疑惑の渦中の証人が、あることないこと、嘘八百並べても何ら反証もされず、一旦は堂々と受け止められてしまうということだからだ。

 

 嘘を「それは嘘だ!」と追及できるのは、それなりの論理と証拠が必要だ。しかも、初めての嘘なら追及側に何の準備もないから、呆気に取られて取りあえずは受け止めるしかなくなる。

 

 そもそも、準備なしに安易に議員が証人喚問しようとするのは、証人が偽証罪を恐れて嘘は云わないだろうという前提に立ってのことだ。グラマン疑惑の海部八郎副社長のような小心者、サラリーマン的人物にならその前提は恐らく成り立つ。

 

 しかし、今回は別だ。まさに劇場型詐欺師籠池。自分の言葉に酔ってしかも相手を翻弄して楽しんでいるようだ。籠池のいうことは90%嘘だろう。偽証罪で告発されるだろう。

 だが、籠池は覚悟しているのだ。小学校の開設は失敗、借金まみれ、倒産。お先真っ暗。失うものは何もない。そんな彼にとって偽証罪なんぞなんぼのものなのか。嘘をばらまいて安倍に、松井に一泡吹かせ、あわよくば日本をごちゃごちゃにしてやるぞという悪意の気概を充満させて証人喚問に臨んだのだ。証人喚問恐れるに足らず、なんだ。

 そしてその通りになったのだ。これがこの証人喚問でわかったことだ。

 

 しかも、籠池側にいつにない有利な条件が備わっていた。それはマスコミ(と野党)が味方であることだ。

 嘘八百を信じた振りをマスコミはしてくれるのだ。マスコミは安倍追い落としが目的だから、籠池の違法性なんぞどうでもいい。安倍を叩ければどんな材料でもいい。印象操作ができればいい。そのためには、籠池が安倍に反逆して嘘を並べてくれたらそれを材料にできる。野党も嘘をネタに次から次へと証人喚問をして、国会を空転させ、安倍内閣NOを叫び続けることができる。

 

エンドレスな籠池劇場、出し物もエンドレス…。

しかし、観客は?

 

 そして誰もいなくなった!

 

それにしても、昭恵さん、もう少し首相夫人らしく行動を自重されてはいかがかな。

世の中、いい人ばっかりじありませんぜ。狼が沢山いることを誰も教えてくれなかったのですか。