商品の価値とは何か。孫の太陽光発電はどういう性格の商品といえるのか。

 柄谷行人「探求」(講談社)より

 「商品はもし売れなければ(交換されなければ)、価値ではないし、従って使用価値ですらもない。そして、商品が売れるかどうかは、「命がけの飛躍」である。商品の価値は、前もって内在するのでなく、交換された結果として与えられる。前もって内在する価値が交換によって実現されるのではまったくない。」 

  

 それは物事の認識全般にいえることだろう。物理的な事象も歴史的な事象ももともと「在る/在った」のではなく、人に認識されて(発見されて)初めてその事象が発現するのである。人の能力もこれと同じだ。

 

 さて、孫の太陽光発電事業は全て売れる(絶対買い上げてくれる)のだから、ここで言う「命がけの飛躍」がない。では「商品の価値は前もって内在した」のか。トンでもない。

 

「命がけの飛躍」のない(太陽光発電という)商品は、「売れなければ(交換されなければ)、価値ではないし、従って使用価値ですらもない」のだから、「売る」という行為のない全く商品として成立していないということなのだ。だから太陽光発電の売電は詐欺という言葉がふさわしい。

  

 経産省は再生可能エネルギー買取価格をかなり下げる方針を示した。1kW時当たり、今年度24円を20年つまり4年後に14円、その10年後に7円まで落とすとのことだ。

 この方針は素晴らしい。しかし、孫にとっては痛くも痒くもない。最も高い価格のとき参入しているからそのときの買取価格(40円)で買い取ってくれるのが20年も継続するのだから。  
 
だからぼろ儲けする孫に対して、懲罰的税金を課さなければいけないのだ。

  民進党も下らない質問ばかり国会でしていないで、こういう国家的詐欺を告発してほしいものだ。いやそんなことできる訳がなかった。

 この詐欺法案のもう一人の悪人は元民主党代表元総理大臣の菅直人であった。