NTT(持株)は、同社が開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を商用展開する。すでに500以上の導入相談があるとしており、同社ではパートナー企業とともにサービス展開に向けて取り組む。

冒頭では鼓奏者・能楽師の森澤勇司による鼓演奏が披露された

すでに500以上の導入検討

 tsuzumiは、2023年11月に発表されたNTTが独自に開発したLLM。グローバル企業が開発したLLMと比較して非常に軽量で、日本語に特化しており、チューニングしやすい、画像の解析、聴覚への対応が可能などの特徴を持つ。NTTの島田明代表取締役社長は、ヤマト運輸や東京海上日動、福井県など500を超える企業・団体から導入相談があることを明かし「正直に言って、嬉しく思っている」と満足げな表情を見せた。NTT 研究開発マーケティング本部長の大西佐知子常務執行役員によれば、多くは国内企業が中心だが1月に入ってから海外からも数十件の問い合わせがあったという。