5時5分前に競技場に入ると坂本さんと司会アナおねぃさんが盛り上げています。
坂本さんの掛け声で気合いを充満し、坂本さんとハイタッチができ、
それだけでなぜか完走を確信しました。
絶対完走するぞ!!!!!
絶対完走できる!!!!!
そんな感じでいよいよスタートを切りました。
スタートを切ったときは、なんとなくくらいの霧雨。
両サイド森に囲まれた舗装道路を進みます。
もうすぐに明るくなってきました。
それなりの防寒対策をしていたのでそれほど寒くなく、雨もひどくならなく小雨霧雨の中、
高揚した気分の延長で、走りも軽く、たまにキロ5分ちょいペースを抑えながら走ります。
計画では、30キロまでは6分ペースです。
しばらくすると山中湖に来ました!エイドは水分補給のみで先に進みます。
いつの間にか雨も止んでます。
曇ってるけど早朝の山中湖ラン、最高です!!
富士山は一週間前の天気予報から諦めてたので問題ナシ!
どしゃ降りや極寒を免れただけでも感謝の気持ちになります。
さてさて、先は長い。ペースは保てる。
しかししかし、山中湖中盤、腹が痛くなってきました。
というか、最初のスタート地点でちょっと我慢してたのがよくなかった。
どこでトイレに寄ろう??まだ先で大丈夫だ!と後回しにしたのがよくなかった。
トイレに駆け込みたくなった時にはなかなかなくて、ランの振動が下腹部にひびく…
でもタチションNG派だと思ってたのでなんとか我慢し、係員さんの、
「この奥にトイレありますよー」
という声に反応し、駆け込んでスッキリしましたが、
その後もたまに腹痛に襲われながら山中湖を後にしました。
40キロ近くの138号線でも痛みが治まらないので、ガソリンスタンドにお願いして、駆け込みました。
用意してた百草丸があることに気づき、思いを百草丸に託しレースに戻ったときには、
72キロの選手もたくさんになっていました。
計画では51.3キロの西浜小学校には、10時40分ごろ着いて、11時には後半戦スタートの予定でしたが、
もうだいぶ遅れを取っていました。
河口湖大橋まできて河口湖ランスタート、百草丸のおかげか腹痛が落ち着いていることに気づきました。
河口湖にきたら桜が満開!!
桜は一番イイタイミングなくらい満開のなか走ることができました。
これが晴天で、富士山も見えたらホント究極のシチュエーションだったのにな~
いつか出会いたい風景100選です。
それにしてもキレイな満開の桜だったので、何度も立ち止まって、写真を撮ってしまい、
予定より大幅ロスラン。
一休さんの、
焦らない、焦らない、一休み、一休み…
のフレーズが頭から離れません…
休みすぎても後で後悔することになるので、気持ちを切り替えて、がんばりました。
西浜小の関門に到着したのは、11時20分くらい…
到着予定の40分も遅い。
一休さんのあの一言はもう通用しませんでした。
なるべく焦らず、なるべく早く!!
預け袋を受け取り開けようとしますが、預け袋の紐を固く締めすぎました

歯を使ってあがき、なんとか紐を緩め、
ジェルをポケットに補給し、エアサロンパスを吹き付け、預け袋はまた番号を間違えないようコンテナに積みます。
エイドのおにぎりやバナナを握りしめて、11時30分頃、後半戦スタート!
食べながら坂を歩きます。
坂を登り切ったとこで走りはじめました。
お腹の調子はちょっと微妙…
それでも意外と走れなくなることはなく、痛いながらも走り続けられました。
西湖が終わり、精進湖に向かいます。
この辺でたくさんの112キロと100キロの選手とたくさんすれ違いながら精進湖を目指します。
速い選手の走りや表情をみると元気になってまた頑張れました。
69.5キロの関門本栖湖駐車場には13時45分頃辿りつけました。
予定よりも頑張れたので、タイムを縮められ、ひと安心しました。
エアサロンパスをふくらはぎに吹き付け、入念にマッサージをし、
13時55分頃、折り返し来た道を戻ります。
走り始めは6分半~8分の間のペースで走れました。
下りの道だったので今度は登り坂です。登りは走り続けられません。
歩きもなるべく早足で一歩一歩。
大腿内転筋が何度もつりそうになります。
内転筋が弱いんだろーな。
それでも完全につってしまうことはなく、進めました。
自分のペースに合う人がちょうど前にいたので、ついて行きました。
でもその人は坂道でも地道に走り、自分は坂道は走り続けられませんでした。
なるべく走る。
ちょっと歩く。
を繰り返し、
西湖に戻ってきて、雨は降ってないので、湖畔の景色が目を楽しめてくれます。
沿道やエイドの応援やハイタッチが本当に大きな力を与えてくれて、地道に前に進めます。
心の中で、ありがとーー!!ありがとーー!!
嬉しい!!楽しい!気持ちイイ!!
なんて言葉がリズムになり、いつの間にか西湖が終わりました。
河口湖前の下り坂は脚の痛みを耐えながらブレーキをかけながら進みました。
西浜小学校に戻って来たときには、16時半頃かな?
残りの15キロ、残り時間2時間半くらい。
脚は痛いけど、気分は最高!!
ゴールまで楽しもう!
前を行く選手のオリジナルTシャツのメッセージがまた走る力が出ます。
たくさんの選手と抜いたり抜かれたりしながらなるべく走ります。
前を行く選手や抜いてった選手が歩いてて、また走りだす姿を見ると自分もまた走りだせます。
自分のゴールを想像しながら、走り続けます。
河口湖の湖畔にある公園や道の駅のたくさんの人の応援に応えると、
全然まだ走れる自分に気づきました。
そんなこんなで景色のイイ河口湖の湖畔ランは終わり、公道に出て、歩道を走ります。
歩道から、山の中に入っていき、ゴール前の最後の登り坂まできました。
エイドでは、反射板シールをはってもらいました。
最後の最後に雨が降ってきました。
そんなに大したことない地味な登り坂が続きます。
もう走る気になれません。
たまに走って行く選手にまた影響され、走ろうとしても、5,6歩で歩きになります。
なんとか早歩きはできました。
でも寒さと気持ち悪さが襲ってきました。
休むとさらに冷えて良くなさそうだったので、歩き続けます。
そう言えば、後半戦ほとんどジェルを口にしませんでした。
たぶん80キロの辺からすでに気持ち悪くて、
食べられなくてそのまま来てしまったのが原因だと思いました。
キットカットが一つあったので食べたら、なんとなく元気になりました。
しゃりばてか??
前方から軽快な走りで、
「登り坂はあと1,5キロでーす!」
と言いながら颯爽と走り去って行く人の走る姿がかっこよすぎでした。
辺りはもう薄暗く、雨もこの一日で一番降ってきました。
登り坂が終わり、最後の走りです。
最後のエイドでおにぎりをいただき、雨降りの森の道を再び走ります。
いつの間にか競技場の脇道で、朝走って行った道だと気づき、帰って来たことを実感します。
競技場の手前で両サイドたくさんの人が祝福しながら、手を出してくれています。
両手いっぱいに挙げてハイタッチラン!
見知らぬ自分をこんなに迎えてくれる人がいて涙がこみ上げてきます。
すると自分の名前を大きな声で読み上げられさらに泣けてきます。
あんなに走ってきて、痛かった脚やお腹はまったく痛くなく、
全力疾走で両手を上げてゴールしました!!
ボランティアの女の子が完走メダルとバスタオルを掛けてくれました。
バスタオルの感触がまた気持ちよかった!
たくさんの人の応援で、日常ではなかなか体験できないような気持ちになれました。
本当に思い出に残る素晴らしい一日になりました。
これから完走メダルを見たり、バスタオルを使った時、
たくさんの人に元気をもらって完走できたこの日を思い出し、
日々を歩んで行きます。
ありがとうございました!!!!!!
長文にお付き合いいただきありがとうございます!
