世界初 群大講師ら、英誌に発表
群馬大先端医学・生命科学研究チームの岩脇隆夫講師(42)(分子細胞生物学)らは19日、老化やがんなどとの関連が指摘される「酸化ストレス」を受けた体の部分が発光するマウスを作ることに、世界で初めて成功したと発表した。ストレス状態の変化を即時に調べることができ、病気の原因特定や治療薬開発などに役立つと期待される。
酸化ストレスとは、体内に入った酸素の一部が変化した活性酸素によって、DNAやタンパク質などが機能を奪われた状態のこと。老化やがん、糖尿病など様々な病気との関連が指摘されており、研究が盛んだ。
従来は、血液や細胞を取り出して試験管内で検査しており、多くの場合はマウスを殺す必要があった。
岩脇講師らは、ホタルが発光する仕組みに関わる遺伝子や酸化ストレスに関わる分子などを独自に組み合わせ、48パターンの人工遺伝子を作った。その中から、最もよく光らせることが出来た遺伝子を「選抜」。人気アイドルグループのAKB48にあやかって「OKD48」と名付け、受精卵に注入してマウスを作った。
従来の検査では早くても3~4時間かかったが、OKD48マウスでは約10分で反応を見られる。同じマウスで繰り返し実験でき、開発中の薬の副作用を見ることなどが可能になる。
同日、英科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に掲載された。
出典:読売新聞