第17章 2011年02月末 | リアルタイム経済小説「極小企業」

第17章 2011年02月末

とにかく楽しもう!

そう決意した朝倉は晴れやかな気持ちで日々を歩んでいた。

今まで感じていた、得体の知れない何か黒くて重い物を道ばたのどこかに運良く忘れてきた、そんな気持ちになっていた。

新事業の状況は決して芳しい物ではなく、苦戦が続いていたものの着実に小さなながらも一歩一歩前へ前進している手応えがあった。

そんな朝倉達が今抱えている問題は事業、商売の基本となるマーケティングについてだ。

彼らのような極上企業はどのようにマーケティングを行えばいいのか。

お金も、人も限られているこの状況で多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいのだろう。

それを日々考えていた。

ある物は「ネットメイン」と言ったりある物は「古くからのビラまきなどの広告活動」といったりとまとまる兆しもなくそれを全て実行することは当然不可能だった。

さてどうしようか。

このような話をしているとまた、「楽しむ」ということが抜け落ちてしまいがちだ。

「楽しもう」と思って無理矢理楽しむわけではないが、本質的には自分のやりたいこと、好きなこと、楽しいと思うことをやっているのに目の前に現れる事柄は必ずしも楽しめることばかりではない。

そんなときにはやはり「楽しもう!」そんな気持ちを改めて思い出すことも必要なのだ、と朝倉は感じていた。

頭にいっぱい汗をかくことが今は必要なときだ。

その後、肉体で汗を流せばいい。

マーケティング・・・

アイデア・・・

楽しく・・・

そうして今日も日が暮れていった。