第14章 2011年02月10日 | リアルタイム経済小説「極小企業」

第14章 2011年02月10日

春の小道を我が物顔で歩く昆虫のような

観光客を背になんだか居心地が悪そうなインド象のような

どんな一歩なのかはわからないが着実に一歩を踏み出した事に変わりはなかった。

望もうが望まれぬようが明日と言う物が東京の地下鉄のように毎日きっちりとした時間に来るように一歩を踏み出した者には結果という物が必ず訪れる。

中身がどうであれ。

サービスが開始し、しばらくの時が経った。

結論から言うと望ましい物ではない。

会員数は微増ながら着実に伸びてはいるがそれが利用に繋がっていない。

「これはまずい」

朝倉は思った。

「とりあえず」

の会員がほとんどなのである。

3人は手持ち無沙汰の毎日を送っていた。

本来なら、商品の発送やメンテナンスなどで忙しくしておかなければいけない

彼らも当初はそれが当然の事のように思っていた。

しかし現実は。

たまに舞い込む注文に対処してあとは、どうするこうするの終わりの無い会話が続いていた。

毎日毎日、会議をする為に事業をおこした訳ではない。

そう3人は当然考えていたが結果としてそうなっているのだ。

何か打開策が必要だ。

朝倉には明日、久々の休日が待っていた。

この休日、何をするか。

なぜか、このことが今後の展開を大きく左右しそうな感覚を持っていた。