第4章 2011年02月01日 | リアルタイム経済小説「極小企業」

第4章 2011年02月01日

サービス開始を開始を明日に控え、会社の中の温度は気持ち高くなっていた。

会社といってもワンルームマンションの一室だけれど。

どんな明日が待ち受けているのだろう。

普段だって明日の事なんてわからないけれど今日は尚更それを意識する。

サービスが頭の中で産まれ、それを文字にし、具体的に現実化する。

これは出産に似ている。

アイデアの卵が受精卵とすれば現実化した事業は子供という訳だ。

もちろん出産は経験した事が無いし(性別の事を考えてこれからもおそらくする事は無いだろう)あまり具体的なイメージはわかないが恐らくこんな気持ちなのだろう。
そう、朝倉は考えていた。

期待と不安という言葉はよく耳にするが、この絶妙のバランスを言葉にするのは容易くない。

今の朝倉はその絶妙なバランスの中心にいる。



WEBサイトの公開準備を進め後、ワンクリックすれば始まる状況までこぎ着けた。

さあ、いよいよだ。

今夜はどんな夢が待っているのだろう。

ふと普段考えもしないようなことを朝倉は考えた。