今日も助けを求めて、海外からの患者が深作眼科に来た。この方は中国北京の最も良いと評判の眼科病院で良く無い緑内障手術を両眼に受け、左はこれも良く無い白内障手術を受けた。さらに右の白内障は難しすぎて治療法が無いとされ、右目は放置された。左目は北京での未熟な白内障手術後に角膜内皮細胞障害があったが少しだけ0.03ほど見えていた状態で、当院に来た。右は光だけ感じていた。右は石のように硬い白内障が放置されていた。

 現代世界で行われる近代的な白内障手術の多くの技術は僕がアメリカ時代に開発している。この業績でアメリカ眼科学会の理事に選ばれてもいる。その自他ともに認める世界最高峰の技術を求めて海外から多くの患者が来る。

 この患者も他のどの施設でも治療法が無いとされて、来院当初は沈み込んでいた。その後僕の白内障と硝子体手術で視力を取り戻した。その喜びようはこちらも嬉しくなった。

 その後時間が経ち、北京ですでに手術を受けた左目は角膜内皮障害が進んで角膜の白濁状態で再来院した。そこでこの北京で受けた目は眼内レンズも脱臼しているので、このレンズの摘出と新しい眼内レンズの強膜固定と角膜移植と傷んだ網膜を治す硝子体手術と、同時に手術を来週行うことになった。

 これらの手術を日本の非常に低い手術代金で、日本人と同じ料金で手術するので外国人の患者もひどく驚き感謝している。他の日本の施設は外科や内科などでも、外国人の患者には2倍か3倍の手術など自費治療費を請求していることが多い。僕の学会の中心のアメリカでは同じ僕が手術するのに日本の10倍程度の手術代金なので、深作眼科では日本人相手と同じ世界最低の安い手術代金費用で、深作眼科の世界一の質の手術を受けられると、外国人には評判が高いのだ。僕が医療を行うのは人を助けたいとの思いだけで、外国人も日本人も差別はしない。

 でも最善の治療は費用も非常にた高くかかるのですよ。この為に網膜剥離や緑内障などの手術が多すぎて経費ばかり高くかかり、収益を圧迫して赤字が出てしまうのです。これに対して職員は物価高なので給料も上げなくてはならない。この為に一時的にせよ、僕の給料を返上することにした。僕はグルメでも無いし買い物も嫌いなのでお金も使わないので、しばらくは無給で患者を救う道を選ぶことにした。

 政府が医療費をあげてくれないことには、非常に安い費用で、経費の多くかかる難しい手術を大量に行い、人々を救っている僕らの施設などは、経済的に成り立たなくなるのですよね。だからといって、難しい患者を放置したり失敗手術を繰り返す世界中の研修病院のような事もできませんよね。

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