海外に出た時に、少し時間が空くことがある。

 こんな時にお勧めなのは、周りの風景をさらっとスケッチしてみることだ。ここに紹介するのもそんな一枚である。

 ギリシャ眼科学会で講演に行ったついでに、アテネから30分ほど飛行機で飛ぶと、いくつも素晴らしい島がある。ここはその一つのミコノス島である。風車のある美しい風景に出くわした。水彩でさっと20分ほどで画用紙に描く。印象をさっと描くことで、じっくり描く油彩画と違った魅力がまたある。

 短時間でも、絵にするために集中してその風景を見ることで、しっかりと空気や光を心に刻むことができる。心の中にはそんな土地の空気のにおいや光と影が織りなす輝き、さらにはその背景の音までもが心にと染み入ってくるのだ。こんな楽しみはお勧めですよ。

 因みにミコノス島は世界中から来るゲイの聖地だそうだ。地元民に聞いたら、ゲイはきれいだし、酒を飲んでけんかなどしないし、服のセンスが良くて、何よりも金払いが良いということで、とても評判が良い。でも男同士のカップルが多いだけでなく、僕にまで男から色目を使われて困ってしまうのだ。

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