これは有名なモネの睡蓮の絵です。先日久しぶりにアメリカニューヨークの自宅に帰った時にメトロポリタン美術館で撮影しました。光と影のコント、印象絵の代表作ですね。この時のモネは60歳でした。

この2枚の絵を見てください。左は同じモネの家の庭の睡蓮と太鼓橋を描いていますね。でも色がおかしいですね。くすんでいます。さらには、その右もモネが描いたもので、実は同じ庭の睡蓮と太鼓橋です。絵の評論家はモネが妻を失ったり子供の死で精神を病んで色味が変わったなどと言っています。そしてこれが抽象画の始まりだなどと言ってもいます。でも違うんですね。これこそが白内障による目の水晶体が濁った時の放置していた時の、典型的な見え方です。白内障が原因なんです。当時モネは80歳になっていました。もはやモネは画家の目が失われたと嘆いていたのです。それではどうしたのか、次回またお話ししましょう。