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部屋の整理をしていたら、約20年前に愛した(というには幼すぎた)人が私にくれた葉書が出て来た。。

彼女は、この葉書を書いた後、しばらくして、あの世へ旅立ってしまった。

葉書には、「夢みたものは ひとつの幸福

ねがったものは ひとつの愛…」で始まる、立原道造の詩が書かれている。。

恥ずべきことに、この葉書が出て来るまで、彼女のことを忘れていた。

確かに、亡くなった時は、酷く落ち込んだことは覚えているが、立ち直ろうと努力した結果、本当に忘れてしまっていたらしい。

約20年間、彼女の想いや死の意味も考えず、ただ忘れようと脳天気に生きて来た分、ドッと悲しみが押し寄せて来て泣いた。

しかし、このタイミングで葉書を発見したことは、必然のようだ。。

今なら、あの日々の彼女の想いが分かる。。

20年後に分かっても仕方がないが…


以前、UFOはタイムマシンだと誰かが言っていた。

もし本当なら、宇宙のお友達に協力してもらって、あの時、彼女が死なないように助けに行きたい!

彼女ひとり生きていたって、大きく歴史が変わるとも思えない。。

でも、宇宙の兄弟達は、一個人の欲求を満たす為の活動はしないとか。。

…しばらくすると、電話が鳴った。

出ると、女性の声。。

ちょっと老けているが、懐かしい彼女の声に似ている。

「今から行くね!」と言うから、「えっ!?誰?」と言っているうちに電話が切れた。

しばらくして、インターフォンが鳴った。

ドアを開けると、女性が立っている。。

「あれっ…君。。」

あまり若くはないが、明らかに彼女だ!

「何よ、その顔。何十年も会ってなかったみたいね。。」

そりゃあそうだ。だって、約20年間会ってなかった。。

あれっ?でも、彼女はこの世にいない筈。。

そうか!

宇宙のお友達の仕業だな!

ありがとう!

ハリウッド映画かいっ!
こんなことがあったら良いな。。というお話でした!

にんっ!