日本の組織の意思決定過程はボトムアップ方式で、欧米はトップダウン方式であるなどとよく言われる。大学も例外ではなく、ここオーストラリアでは、何事もトップが一人で勝手に決めて指令を伝達してくる。トップがいないと何もできないのがオーストラリアの大学である。


日本の大学の場合は、学科長が海外出張やらなにやら不在になるとしても、副学科長が業務を代行するかなにかで、とくに学科長不在中の学科長代理を選任するなどという面倒なことはしないだろうと思う。トップダウンのオーストラリアでは、もちろん学科長の不在は学科の機能の停止を意味する。それは学科長以外のメンバーにとっては権力を掌握するチャンスなので、学科長代理はきちんと任命される。そして、それが誰の手に落ちるかというのは学内政治の一大事なのである。くだらないといえばくだらないんだけれど。


さて、私の学科の学科長も現在留守であるらしい。「らしい」というのは、私も留守だった間にお出かけされたようなので、私は何がどうなっているかまったく知らないのである。これはやっかいなことである。うちの学科長にはとくにごひいきの部下というのがいないのである。だから留守のたびに代行者が変わる。今回はいったい誰が代行しているのだろう。