守衛のお兄ちゃんときつねの話をした。夜になると、よく道路を横切っているのを見かけるからさ。ここのきつねは日本のきつねとちがって、どうもあまり人間のことを気にする様子がない。
守衛のお兄ちゃんによると、それは都市部住まいのきつねに限った話なんだそうだ。都市部じゃ撃ち殺される心配がないから逃げる必要がないということらしい。たしかに街中で銃を持ってきつね狩りというのは、さすがのオーストラリア人でもやらないな。
きつねはそのことをよくわかっているから、人間の目の前を平気で歩くんだそうだ。たいしたもんだ。