ACTと略されるアクセプタンス・コミットメント・セラピーは、コグニティブ・ビヘイビラル・セラピー(認知行動療法)の派生型だといわれている(認知行動療法の話はこちら )。物事を必要以上に悪く考えて気分が悪くなるわけではない私には認知行動療法は使えなかったので、次に臨床心理士が勧めたのがACTである。


ACTというのは、大雑把にいうと、気分が悪くなるのをなんとかして治したいと考えるということは、まさに「気分が悪くなる」ことを考えているということであって、そんなことを考えれば当然、気分は悪くなるに決まっているから、気分が悪いのをなんとかしようと考えるのをやめて気分をよくしようという療法。言うのは簡単だけどねぇ。


ACTでは、そのためのトレーニングとして「zazen」ということをする。そう、坐禅!ACTの大家、ヘイズ教授の本には「zazen」の方法が詳しくかかれているんだけど、坐禅なんて見たこともないであろう西洋人には足の組み方を説明するだけでも、かなりの紙幅を費やさないとできないものだということがわかっておもしろい。


それにしても、私にACTを勧めた金髪の臨床心理士のおねぇちゃんは、私がどこから来たかわかっていたのだろうか?苦痛を受け入れて(アクセプタンス)、それはそれとして自分のやるべきことをやる(コミットメント)というだけのことが心理療法として成立してしまうのは、根性というような発想のない国でだけという気がする。私はもうそういう段階は突破してしまったのだよ。いまさらACTでもないと気づいた心理士のおねぇちゃんは、それならDBTはどうかと提案してきた。あまりうれしくない提案である、、、という話はまたの機会にしたい。