最近、このダブル人生へのバランスが難しくなってきた。


そもそもこのダブル人生を始めたのはいつからだったろうか。。。。。

それは10年前。

医学部卒業後すぐにニューヨークに向かって日本を飛び出した私。

とにかく勉強ばかりの毎日の医学部生活の中に見出した私のパッション!


”ダンス”


何をしていても気になるのはダンス。ダンスをしてる自分が好きで、

ダンスのためならどんな努力でもする自分にであう。


ニューヨークに飛び出して、ダンスの練習とオーディションの毎日。

そして生活費のためのカラオケバーでのバイト。

医師免許所有者でもあるのに。。アメリカでは価値なし。

その皮肉な状況に耐えつつもがんばっていたが。

ダンスレッスン費とバイトの稼ぎは”it didn't meet ends"

つまり、稼ぎが少なすぎて、やっていけない。。

とほほ。。


ニューヨークで地に足をつけて、長期計画を立てたほうがいいと思った私。

安定した収入の中で、ダンスレッスンに通いたい。

何しろお金がいると思った私。


何を迷ったか。アメリカでの医師免許所得に勉強し始めた!

っていうかそこがミスだったのかもしれない。

いま、こうして思い返すと。。。。。

他の方法もあったのではないかと思ってしまう。

アーーーーー自分の浅はかな決断。


私の考えには一里あった。

日本で医学しか勉強してこなかった私が他のものにチャレンジするのは

時間がかかるだろうと思ったからだ。。。。

でもそれにしても目標は高かった。


結局、このアメリカでの医師免許を取るのに数年かかってしまった。

とほほ。

3つの試験に合格しなければならない。

基礎医学、臨床医学、そして臨床面接試験。


とにかく、アメリカで仕事ができるようになるための一心で頑張った。


どのキャリアでもそうだが、試験に合格すれば一人前になれると思うのは

間違え。

気がついたら、研修医になるために応募している自分。。。

まだまだ先は長い!


研修医をしている間は、あまりの忙しさと、仕事についていくのに無我夢中で

ダンスの練習どころではなかった。


だって、全て英語でそしてしかも医療現場に立つなんて医学部卒業後、

何年ぶり??

ひやひやの思いで過ごした。

とにかく研修プログラムを終わらせるぞってな感じで。

4年間で終わる、産婦人科プログラム。

期間が設定されると気分も楽で結構、猪突猛進するタイプ。


卒業しておけば、自分が今もっている悩みを持たずに済んだのに。。。。。

卒業寸前に、私は立ち止まってしまった!!!


今思えば立ち止まらず、とりあえず終わらせれべよかったーーーーー!!



立ち止まってしまった理由。


ダンスレッスン費稼ぎのために始めたこの企画。

医師免許とって、仕事をする。

でもいざ仕事を始めてみると、そこはそこでいろいろなキャリアの選択と

更なる修行への道の選択がある。

たとえば、一般の産婦人科医になるか、それとも専門職をもつのかと。

この二つの大きな違いはお給料と勤務時間。

専門を持つ産婦人科医は確かにフェローシップという更なるトレーニングを

要するが、卒業後は勤務時間が調整しやすい労働内容となる。

しかも給料もかなりいい。

細かいことははっきりわからないまま、この漠然としたアイディアを

持ってしまった私。。。。


ダンスを続けていきたい、どのように続けていかれるのか。

一般の産婦人科医になったら、ダンスする時間はないのかもしれない!!

と勝手に思ってしまった私。

すっかり私の頭の中に、パートタイムをすればいいっていう選択が

見えなかった。。。情けない。


そんなもんだから私はフェローシップへの道を考えたわけである。

それも、ダンスがしたいために。

何でこう紛らわしいことをしてしまうのだろうか、私は???

ただダンスだけをすればいいのに。


私の中にどうしても学問的にもできる自分を実証したかったのかもしれない。

誰に??

それは両親であった。

こちらでいうacademic oriented family ていう表現がピッタシの私の家庭。

つまり、学歴で子供が判断される。医者家族の中で生まれたら、

自分も医者になるのが当然で、それ以外は認められない。

ちょっときついい方だが。実際にそういう風潮がある。


ダンサーになりたいといったものは、ただの遊び人のように思われてしまう。


本当はそうでは絶対にないのに。

ダンサーになるには強い精神と根性。努力努力の毎日。

自分を売り出す、認められる、芸術的な才能を出していく。

本当にありとあらゆるチャンスと挑戦に向かっていかなければならない。


内容は何であれ、成功するのは本当に難しいのである。

でも話はずれるかもしれないが、成功をどう判断するかにもよる。

私のような家庭に育つと、世間的な名声とお給料が成功の基準となる。

ましてや、ダンサーで名声と高収入を得るのはとても難しい。


医学に携わる自分を実証するがために私は医療の道を捨てずにいた。

そして現在は棚から牡丹餅状態で舞い込んできたチャンスに乗っている。

現在の私はアメリカ名門の医学病院のフェローシップにいる。


でも現実はとても厳しい。

日本人として、アメリカ留学できるだけで幸せ!全てが経験!

と思って張り切る自分に

”そんな甘い考えはゆるされない”といってるでもあるかの私のボス。

昨年7月から始まった私もフェローシップはとにかくローラーコースターのようである。


受身の態勢で、全てを吸収して学んでいきます!

というオーラを飛ばす私に対して満足しないボス。

もっと自分からのイニシアティブが見たいといってくるボス。

論文を書く能力も高くして欲しい、術中の技術ももっと高いものを

求めるボス。


自分の”ご見学”気分に冷たい風がピシャッとふいた感じ。


私はこんなはずではなかったーと泣いている。

とにかく、腰掛気分でダンスをするための手段!!

いまでも2つのスケジュール長を持ち歩く私

仕事のスケジュールとダンサーとしてのスケジュール。

仕事が終わった夜はダンスのレッスン、発表会、そして

ショー等の予定が並ぶ。


私が自分のパーソナルな時間をこんな風に過ごしてるとは

私のボスは知らない。

朝、疲れた顔を見せてしまうときもしばしば。

連夜続くダンスの練習。帰宅は夜11時で出勤は朝7時。

疲れるのも当然。


とにかくこのバランスをどこまで続けるのかが私の今の課題。

やはりひとつのことに全力を投球したい。

そのほうがどんなに楽なものだろうかって思ってしまう。

ダンスだけをしていくのは難しい。。。。。10年前に逆戻りである。

とにかく、地に足をつけられるような方法を見つけなければ、、、、続かない。


このフェローシップにいることは知名度もいいし、

大学院の学位もそれるといった利益もある。

でも果たして私の本当にしたいダンスに必要なのか。。。

だったら今やめてもいいのではないか。。。

このフェローシップは2年プログラム。あと一年と数ヶ月の辛抱。。。。

そう言い聞かせて続けるべきなのか。

悩む毎日である。