私に怒鳴られると、
慧ちゃんは決まってソファーに座って、
指しゃぶりを始める。
それを見て、
さらにいらいらする私が、
ますます機嫌が悪くなる。

最初から分かっていたのに。
どうしても自分をコントロールできない。
いつも後で後悔するだけ。

去年の年末ぐらいからだったかな、
夫の仕事が大変になったのは。
しばらく頑張ろうと思って頑張ってきたが、
そのしばらくがまだまだ終わらない。

平日は朝が早いし夜も遅い。
週末も出勤。
夫の世話をした後、
慧ちゃんの世話、
その後仕事。
週末も買い物、家事にさらに慧ちゃんの世話。
少しでもお昼寝をしようと思ったら、
慧ちゃんのお昼寝中に夕飯の準備もしないといけないから、
結局そのまままた夜遅くまで。

月曜日の朝はいつも疲れた体で一週間を迎えるが、
一方で次の週末が楽しみで、わくわく。
しかし、いざ次の週末が来てみると、
また同じサイクル。

寝不足でどんどん疲れがたまって、
機嫌が悪くてついつい慧ちゃんイ当たってしまう。
自分が嫌でたまらないながら、
慧ちゃんにごめんねと言う勇気もない。

自分がどんどん壊れていくのを感じるのが、
恐ろしい。
また、悲しい。

夫の会社は週末出勤は残業代が出ず振り替え休日になる。
が、そもそも忙しいから週末出ているのだから、
いわゆる振り替え休日も休めずに消えていく。
朝早くから現場に行ったりしている分はもちろん残業に入らない。
夜も就業時間が過ぎてだいぶ経ってから残業に入る。
今月は頑張ったなと思っても、
給料明細を見ると、残業代のあまりにの少なさにあっけにとられる。
一体何のためにこんなに働いているのだろう。
毎月ちゃんと給料もらえるから仕方がないと夫は言うのだが、
あまりにも理不尽なので、
訴えたいぐらい。

サービス精神は私にはないかもしれない。
せめて働いた分に見合った収入を得たい。

体が大丈夫な限りは支えてあげたいのだが、
あんな酷な仕事は、
果たして定年までできるか。

4月から慧ちゃんの転園が決まり、
3月末に2泊3日の旅行も予定していたので、
わくわくした気分で春を迎えようとしたが、
2泊3日は、一日都合が悪くなったとなり、
もう一日都合が悪くなった、となり、
せっかく桜の満開が楽しめそうな躍動な心も、
一生懸命押さえなくてはならなくなった。

慧ちゃん、ごめんね。
いつもありがとう。

慧ちゃんに言いたいこと、
この二つだけ。