水曜日の夜に、例の三人組の中国語のレッスンがあった。
最近、なんとなく私の進路の話になっていて、
どうも、その中の一人は、私は卒業したら帰ると思いこんでいるらしい。
いや、まだ決めていないですと言っても、
もう一人は、「寂しくなるね」と言った。
この言葉、実はすごく私の心に染みた。
もう日本には何の未練もないと思ったが、
木曜日のオサダさんや、この三人のおばさん、
それと仕事が忙しくてしばらく休んでいるツネオカさんだけは、
ちょっとほっとけないというか、申し訳ない気がしてならない。
もちろん、東京に中国人がいくらでもいるし、
私がいなくなっても他の人を探せばいいのだが、
この5人は、皆とってもいい方で、
私の方こそ寂しくなる気がする。
地震直後の品不足の最中に、
コバリさんからメールが届いた。
何でも私たちに頼ってくださいって書いてあった。
それが精神的にとても助かった。
知り合ってまだ1年にもなっていないのに、
何でここまで優しくしてもらえるのだろうかって、
私はいつも不思議ながら思った。
結局、その人たちがいい人だから、
という答えしかない。
でも、とても嬉しかった。
私がここにいたって、いなくたって、
別にどこの誰も、何とも思わないだろうと思った。
寂しく思ってくれる人間がいるだけで、
まだ少し、ほんの少し、
私がここにいる価値を感じた。
でも、よくわからない。
マチダ先生が、帰るのはタイミングがとても大事だって、言ったことがある。
特に最近、私もそんな気がしてきた。
今、このチャンスを逃してしまったら、
もうしばらくは簡単に帰れない気がする。
急に、論文なんかは、本当に小さいものだなって、思えてきた。