『窓際のトットちゃん』
黒柳徹子著(1981)講談社文庫1984年発行


【あらすじ】
「きみは、ほんとうは、いい子なんだよ!」。小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういった。
「そうです。私は、いい子です!」
そのたびにトットちゃんは、ニッコリして、とびはねながら答えた。
――トモエ学園のユニークな教育とそこに学ぶ子供たちをいきいきと描いた感動の名作。

いまさらだが、黒柳徹子さんのベストセラー。

2週間もオーバーして、今日やっと図書館に返した。
非常に読みやすくて、今回も実はもうとっくに読み終わったが、
返す時間も、書く時間もなかった。

とはいえ、あとがきのところは、結局今日返す前に急いで読んだが、
実に驚いた。
自分の知識のなさに驚いたのはもちろんだが、
あんなベストセラーになったなんて、知らなかった。

この本との出会いは、図書館での偶然だった。
黒柳さんは、『徹子の部屋』で、日本に来てまもなく知ったのだが、
どんな人物なのか、さっぱりわからなかった。

それで、図書館で偶然に黒柳さんの本を見かけた。
まさかあの徹子じゃないかと最初は半信半疑だった。
が、確かめる時間もなく、日々がどんどん過ぎていった。

やっと、ある日思い出して、思い切って借りることにした。
それはもうほぼ2ヶ月前のことだった。

それで、毎日寝る前に、少しずつ読んできた。

もう感想なんか、いらないかもしれない。
世界中のベストセラーになったこと自体は、すべてを説明している。
その理由は、よくわかっている。
そして、納得できる。

中国にも翻訳版が出たようだが、
この本が出版されたとき、確か私はまだこの世に生まれてきていない。

あのような学校なら、きっと誰もわくわくして行きたい。
学校に行くのは何のためか、勉強するのは何のためか、
きっとそれぞれ自分で答えが見つけられるはずだ。

「君たちは、みんな一緒だよ。なにをやっても一緒だよ」
こんな教育なら、いじめなんかあるわけがない。

そして、トットちゃんのお母さんの教育も、
本当にすばらしいという一言。

自慢ではないが、中学までしか学校に行っていない私の母も、
立派な教育者だと、私は思う。
今でも、母こそが私の最大の味方であって、
母がいつも認めてくれてるから、私は頑張れるのだ。
「あなたなら、大丈夫だよ」
何の根拠もないくせに。
けど、その言葉は私にとっては、とても重い。


つい先日、ちょうどこの本を後半まで読んでいた頃、
偶然に見た『徹子の部屋』はその日、『まことの部屋』になっていた。
大竹まことさんが黒柳徹子さんをインタビューするという特別番組だった。

それで、私はトットちゃんの正体をやっとわかった。
あの本は小説というよりは、自伝なのかもしれない。
あの本に書いてあることすべてが、本当だったんだ。

これも、偶然なのかもしれないが、
また必然でもあるのだ、きっと。


今日、またもう一冊、徹子さんの本を借りてきた。
もっと知りたい。