本日は、先日チケットを取得していた「侍戦隊シンケンジャー」のシアターGロッソ公演(ことは&茉子の舞台挨拶付き)があったのですが、いろいろ考えた末、今回は東京行きを見合わせたのでした・・・。

 まあ、先月東京へ3回も行くことになりましたし、経済的に少々厳しいものがあったことがひとつの理由ですね。
 一方で、2006年に左遷への反動と言うか、対抗策として趣味を充実させて乗り切ろう!と考えたのはよかったのですが、いったん「冒険」を是としてしまうと、その後はなかなかこれを縮小しづらい個人的風潮がありまし
て・・・。
 確かに東京へ行くといろいろと面白いんです・・・しみじみ、日本は<東京と<それ以外>という構造になっている・・・こと、エンターティメント業界においては・・・と実感するほどに、東京にはここでしか成立していない文化(舞台挨拶・トークショー・握手会・ヒーローショーなど)があるわけです。
 もちろん地方からも財力と体力と時間をかければこの文化構造に参加はできますが、それはやはり背伸びであって、なかなかそれを維持し続けるのは難しいものがあります。
 「冒険」の楽しみをどこかでセーブして、2005年までの水準に戻さなくてはならない・・・という思いがあり、念頭のこのイベントを見送ることにしたのでした。


 一応、今年のテーマは「地道に地ならし」でありまして、華やかかつ激動の2009年から、次なる飛躍への体力を養う意味でも、軸足を地元・大阪に置いていろいろ環境整備をしていきたいと思っていますしね。
 と言いながら、去年も「静謐」というのがテーマであったはずなのに、何が「静謐」なものかという1年でしたからねえ・・・。


 ということで、泣く泣く取得したチケットは見送ることになってしまったのですが(それでも往復の交通費を考えれば、かなり金銭的にはセーブできたことにはなります)、そのうち一部はkatsuさんのご協力を得てお譲りす
ることができて(転売ではない)少しホッとしました。
 完全にムダにしてしまうのは、舞台挨拶の神様にお叱りを頂戴しそうな気がしますので・・・。

 で、大阪でじっとしているのも何ですし、観たい作品でもありましたので、書き初めならぬ観初めで、シネ・ヌーヴォの<映画文芸散歩 Vol.1>という特集から田中絹代監督作品の「恋文」と、年をまたいで開催中の梅田ガーデンシネマは<大雷蔵祭in大阪>から「斬る」を観てまいりました。
 特に「斬る」は三隅研次監督のシャープな演出がたまりません。
 前々から存じている名匠でありますが、構図といい凄愴感といい、私好みですね。
 改めて少し追いかけてみたい気持ちがしてまいりました。

 ・・・と、それはそれなりに満足した映画日和だったのですが、やはり終わってみても、どこか食い足りない感がありますねえ。
 東京へ行けば良かったなあ、という気持ちがよぎる・・・行ったら行ったで、「行ってしまったなあ・・・」という反省の気持ちと現実的な金銭問題に直面しているはずなのですけども。


 ブログの開始年が「地道に地ならし」ではたして面白いのか・・・。

 去年書き始めていたら、面白い内容になったかも知れませんねえ。