謎物語その5 作・はげ様 | どぶろぐ

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【前回までのあらすじ】


咲と綾はパリの寂れた町の路地裏にぽつんとある小屋に住んでいた男に

ありったけの美少女フィギュアを投げつけ大怪我を負わせ大統領に追われていた!

大統領超足はえぇ!超笑顔だし!


頑張れ負けるな咲と綾!


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第5章 【味噌】


家を間違えた事に気付いた俺達

少女は照れながらも男に頭突きをし気を失わせた


「間違えてない。ちょっと冒険したい年頃なんだ。

 しかたなかったんだ。予算が足りなかったんだ」

と少女は言い残し家を後にした


気を取り直して隣りの家つまり仲間がいるであろう家のドアをノックする


すこししてドアが勢いよく開き男が現れた

少女はドアと壁にはさまった


男はビツヅジロウ・タナカというらしい

言いづらい名前だ


男は少女を懐かしむ目とさげすんだ目で見ると口を開いた

「妻のフミコに会いにきたんだったらフミコはここにはおらんよ…」

「まさか大統領の手がフミコに!?」

少女は驚きを隠せない様だった

一瞬哀しみの目をした男はフミコのいきさつを語りはじめた…


どうやらフミコは大統領の手にかかり肉体を失ったらしい

しかし魂は生きていて、フミコと波長が合う者達と心を重ねる事によって

一時的ではあるが復活できるらしい

しかしフミコと同じ波長を持ちフミコに変身できる者は今ここにはいないらしい

フミコの力を引き出せる二人は咲と綾と言う少女で

今フミコから肉体を奪った大統領に追われてるらしい

ちなみに綾の余命は89年でフミコは玉砕天使と呼ばれているそうだ

どうでもいい!!


男の話を一通り聞いた俺は男に質問をした

「何故フミコは大統領に肉体を奪われたんだ?」


しばらくの沈黙の後男は口を開いた

「フミコは元彼だった大統領にありったけの美少女フィギュアを投げつけたんだ…

 それで大統領が超怒って肉体と魂を超引き剥がしたんだ…」


「ではすぐにでも咲と綾とかいう輩を追わねばな」

少女はそう言うと男の顔に味噌を塗り付けた

すると男は溶け出した


男は溶けながらも最後に俺達に忠告した

「大統領を侮るでないぞ…ヤツは超足はえぇし超笑顔だからな…」

そう言い残すと男は溶けて消えてしまった


「どうして溶けたんだ!?何故男を溶かしたんだ!?」

俺が少女に尋ねると少女は誇らしげに言い放った


「意味はない!」



おわり