【前回までのあらすじ】
なんやかんやで心が通じ合った綾と咲!
見事玉砕天使フミコ・タナカに変身できた!
フミコのパンチは岩をも砕くぞ!
フミコのキックは泣く子も黙らす!
フミコの実家は青森県!
フミコの趣味は畳の目を数える事!
フミコの…
フミコ?
フミコって誰だ!?
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第3章 【旅立ち】
俺が選ばれた人間!?
驚きと戸惑いが俺の頭を駆け巡る
俺はそれを悟られない様にポテチを食べて冷静さを装った
「人が真面目な話ししてる時にお菓子食べない!!」
叱られた
なんやかんやで俺は世界を悪の魔王から救うために
なんやかんやで改造されたらしい
そういえば機械の体って設定だった
そういえば そう
そしてやっぱりなんやかんやで今飛行機の中にいる
どうやらパリに魔王の手先がいて、そいつを退治しに行くらしい
少女も同伴している
はっきりいっていい迷惑だ、と言ったら太股をつねられたので泣く泣く従った
飛行機が飛び立ち数時間…俺は機内の異変に気が付いた
静かすぎる… まるでこの飛行機に自分しかいない様な錯覚に陥る
少女もそれに気付いて イビキをかいていた
漢字で書くと鼾 へぇ~
駄目だコイツ駄目だ!
そう思いながら爆睡している少女の鼻にネギをさしてやった
話しを戻そう
そう不思議な事に周りの乗客は誰一人目を開けていない
駄目人間(かつて少女と呼ばれていた物)と同じように眠っているのか?
いや寝息は聞こえない…
かといって死んでるわけではなさそうだ…
その時背後に気配を感じた!
振りかえるとそこには黒いローブをまとい不敵な笑みを浮かべている男の姿が!
一目見てわかった… こいつは魔王の手先だ… 待ち伏せされていたのだ…
どうする!?俺にコイツが倒せるのか!?
俺が選ばれた人間ならば、何か力があるのか!?
しかしそれを知っていると思われる鼻にネギが刺さってる物体
(かつて少女と呼ばれていた物)は爆睡中だ
簡単に起きそうにない…
俺が色々な思考を巡らせていたその時男が口を開いた
「こんばんは!僕ドラえもん!!」
つづく