新婚さんいらっしゃい!後日談 | ひとりごつ

新婚さんいらっしゃい!後日談

「新婚さんいらっしゃい!」に出演して9/30に放送され、身内を含め本当にたくさんの方に見て頂いたようです。改めて連絡をくれた皆さまありがとうございました。

 

落語のウンチクの補足をしたいのと、会った時に色々と聞かれることが多いためQ&Aにしてまとめました。個人的な忘備録ですが。

 

 

Q.出演するきっかけは?

A.結婚する前から妻が「出演するのが夢」と言っていたので、叶えてあげたくて応募。僕はもともと興味はありませんでした。。

 

Q.抽選なの?オーディションなの?

A.選考会があります。ちゃんとプレゼンしないと合格しないと思ったので、事前に番組をたくさん研究しました。

 

Q.収録では具体的に仕事の話はしなかったのですか?

A.いま制作してる映画音楽の話とか、音楽プロデュースの話とか、少しだけ触れましたがカットされたようです。もともと夫婦の記念で出演しただけなので「どぼん」も名乗ってませんし、あくまでプライベートの延長で行きました。

 

Q.奥さんはシンガーソングライターなんですね。

A.番組では名前まで紹介されていませんが、「絵戸あゆみ(えとあゆみ)」という芸名で活動しています。

 

 

Q.奥さんが歌わされた「カレーの日」「kurage」どこで聞けるの?

A.絵戸あゆみ「うたつづりvol.1」というCDに収録されています。アルバムの試聴動画があります。「カレーの日」は台所の音をたくさんサンプリングして編曲しました。

 

 

実はこのCDは儲けというものを考えてません。良い作品を形にしたいという使命感とライフワークのような感覚。タイトルにvol.1が入ってるのは、これからもずっとふたりで作品を作っていこう、と二人で決めているからです。とても素敵な話です(笑)


Q.桂文枝師匠と山瀬まみさんの印象は?

A.桂文枝師匠は上方落語協会の元会長。そんな神のような方の前で素人の小噺を披露するのはかなり失礼なこと。でも収録終わって師匠に「(出演してくれて)ありがとうございました」と丁寧に言って頂き、懐の広さに脱帽しました。山瀬まみさんは実は同郷。小顔で素敵な方で、一番最初に僕を見たときに「シュッとしてる」と(笑)

 

Q.テレビだから本当じゃない話もあるんじゃないの?

A.話した内容に嘘はひとつもありません。それなのにこんなに人気があって長寿番組になる理由はひとつ。スタッフ全員が本当に情熱的で、ものすごく時間と労力をかけてくれるからです。感激しました。(僕の業界は少し違いますがかなり勉強になりました)

 

Q.どのくらい収録したの?

A.大阪ABC放送のスタジオで公開収録で、実際に収録した時間は40分ほど。それが10分程度に編集されたわけです。あんな小噺がまるまる2本も放送されるとは思ってもいませんでした。

 

 

Q.カットされた話もあるのでは?

A.妻のダンスのくだり。僕が作曲したニュースのテーマ曲を口で表現させられるくだり。日常生活で僕が妻がキュンキュン言わせる話。立川談志師匠に関するウンチク。などなど。

 

また、放送以前に選考会でのボツネタとしては、妻のウクレレ漫談、僕の弾き語り「めがねとし兄ちゃん(甥っ子と姪っ子には大好評)」など。(妻のウクレレ漫談は面白いです)

 

Q.そんなに落語好きなの?

A.ほぼ毎日聞いています。一時期は音楽より落語の方が聞く時間が長く、危険を察知したため半年間落語を自ら封印したことがあります。

 

 

番組で使ってた扇子は実は鍵盤がデザインされており、どこかで広げて見せて「センスいいでしょ」と言いたかったのですが、タイミングを見失いました。残念!

 

 

Q.卵かけご飯に関する柳家小三治師匠の書物って?

A.講談社から出版されている「ま・く・ら」という本に記されています。まくらというのは落語の本題に入る前の話を指すのですがこの本はそのまくら話を文字化してまとめたもの。読んでも面白いですが音声として発売もされているので実際に聞いてみても楽しいです。柳家小三治師匠はまくらが長くて有名なのですがドキュメンタリーとして映画やテレビ番組に取り上げられるくらい偉大な噺家です。

 

 

Q.タテカワ流?ダンシ?

A.落語立川流(らくごたてかわりゅう)は東京における落語家の団体の1つ。7代目立川談志とその一門により創設された。(Wikipediaより)家元と呼ばれる立川談志師匠は天才でした。もちろんお弟子さんも素晴らしい落語家がたくさんいますが、立川流の特徴として文才溢れる落語家が多いのです。ほとんどの方が談志師匠のことを書いていて何冊も読んだのですが、談志師匠を知る上でオススメは、下記の2冊。

 

立川談春「赤めだか」

ドラマ化されたくらいのベストセラー。立川談志がいかに天才であったか、談志から談春へ向けられた言葉の数々が本当に素晴らしく。天才が天才である所以がよくわかるというむしろ文学でもある気がします。個人的には談志師匠の狂気の部分をもっとも受け継いでいるのは談春師匠だと思ってます。

 

 

立川談慶「大事なことはすべて立川談志に教わった」

長野県&慶応大学出身で僕と同窓同郷の落語家さん。抱腹絶倒のエピソードはもちろん本全体が談志師匠に対する愛で溢れてて、何回も読み返してしまいます。談志師匠の厳しさと談慶師匠の並々ならぬ苦労の間に素晴らしい師弟愛があって感動します。ちなみに談慶師匠は文才あふれている方で、他にもたくさん本を出版されています。

 

 

Q.出演料ってあるの?

A.ありません(笑)でもお土産をめちゃめちゃもらいました。選考会でもらったハンドタオルとQUOカードを始め、番組で使ったネームプレート、宛名入りの直筆サイン、イエス・ノー枕、オリジナルティッシュ、記念写真、そしてLOVEキャッチでゲットした商品!

 

 

Q.LOVEキャッチ、タワシひくと思ってたのに!

A.ご期待に沿えず申し訳ありません。一番びっくりしたのは多分わたし。収録が終わってからは身内にも内緒にしてたので、放送日は両家の家族が大盛り。ちなみにリハーサルでひいたのは10万円でした。

 

 

Q.放送のあと周りの知人の反応はどうだった?

A.統計によると放送当日は30人くらいの知り合いから連絡が来るようです。しかしSNSの書き込みも含めるとかなりの人数の方が「見たよー」と連絡くれました。中には中学の時の先生や同級生からも。また、全国放送だけあってblogのアクセス数がすごいことになってました。瞬間風速というやつです。

 

 

Q.奥さん可愛いですね。

A.だから結婚したんです。

 

 

出演して、妻はもちろん両親も喜んでおり、良い記念になりました。これからも愛する妻のために頑張ります。お世話になった関係者の皆さま、番組見て連絡をくれた皆さま、ありがとうございました。