TBSドラマ「赤めだか」に苦言 | ひとりごつ

TBSドラマ「赤めだか」に苦言

何を隠そう私は落語が好きである。365日、毎日落語聞きながら寝てる。昨日は志ん朝の干物箱を聞いた。落語が仕事に影響しそうになると、1ヶ月くらい自分に落語を禁止することが数年に1回あるくらい。笑

今更ながら年末に放送されたTBSのドラマ「赤めだか」を見た。ベストセラーにもなった、落語家の立川談春のエッセイが原作で師匠の談志との師弟愛を綴った話。
http://www.tbs.co.jp/AKAMEDAKA/

落語好きなのは割り引いて客観的に見たつもりだが、、ありゃいかんでしょ。キャストは好感持てました。落語愛に満ちた皆さん。問題は脚本と演出だろうね。

落語は「業の肯定」。談春の落語の凶器性というものはそもそも博打から生まれているはずなのに、新聞配達の好青年には違和感を感じる。談春落語があの青年からは生まれるとはとても思えない。談志が、嫉妬の意味を説くシーンを志らくに話してるたシチュエーションもおかしい。談春に話してその了見を問うのが意図でありそれが談志という人間。赤めだかの演出もなぜあんな適当なのか。。映像化の見所になるはずなのになぁ。と、、つっこみ所はきりがないのだが。。

談志を語る上で米朝と小さんも欠かせないと思うのだが、そこはまだ期待しなくとも、制作側がそもそも談志という人間と落語という芸能を理解しているのか疑問です。このドラマ、辛口評価をほとんど見かけませんが、いくらフィクションとはいえ小説ではないので、原作の軸がブレてはいかんと思うのです。

談志は確かに評論家を嫌っていたようですが、ドラマの中の評論家は原作にはなく脚色されたもの。わざわざ敵を作らないと盛り上がらないというテレビドラマの悲しい性を感じた次第です。

そんなわけで原作を読むことを激しくオススメします。
http://www.amazon.co.jp/赤めだか-立川-談春/dp/4594056156

赤めだか

【過去記事】
http://ameblo.jp/dobon-tanaka/entry-10258083503.html


ちなみに。
そろそろジャニーズで寄席でもやったらいいのではないでしょうか(笑)