新潟交通電車線 (新潟県/白山前駅-燕) その1
【開業】1933年(昭和8年)4月1日 【廃止】1999年(平成11年)4月4日
【魅力】総距離36Kmは長岡線に次いでの長距離探索記録でした。
まだ年月の浅いせいか遺構の数や記念碑等も多く、
貴重な路線だったことが伺えます。 【訪問日】09.11.14
●魅力的な廃線跡の多い新潟県。本格的な冬将軍到来の前にと、
スタート地点は新潟県の中心部としていたので、前日中に新潟入りし
そして探索開始を一時間ほど遅らせれば雨が小降りになると予測、
思惑通り小降りになり探索を開始しました。ところがです。
ちなみに今回は長編(全 8回?)の予定です。ではご覧下さい。

まずは恒例、空撮でスタート地点の確認をしておきましょう。
スタート地点の「白山前駅」ですが、現役当時は「路面電車」でした。

「白山前駅」を少々出たところです。駅は右側にあり、
現役当時はこの道路中央を真横へ横切り駅へ行きました。

駅のあった場所へ到着しました。前方に見える木は、
空撮で確認すると当時からあったように見えますが、どうなんでしょう。

駅のホーム先端へ立ったと仮定して撮影してみました。
電車はこの道路中央を走って行ったようです。

ではお待たせ致しました、「白山前駅」跡地です。何とトイレとなっていました。
ただこのトイレ、タイル張りです、が当時の駅をモチーフにしたとかしないとか。

ではそろそろ駅を離れましょう。スタートから約 1Km地点です。
この辺りで小降りだった雨がようやく止んできました。

前方に見える高架は「JR越後線」です。この下を潜り暫くすると
新潟交通は「路面電車」から「鉄道」へと切り替わります。

この辺りが「路面電車」から「鉄道」へと切り替わる地点、
「鉄軌分界点」だったと思われます。かなり変わってしまったようです。

振り返って「白山前駅」方面を見てみます。これまで道路中央を
走っていた電車は、急速に左へ逸れ道路から離れて行きました。

写真には写っておりませんが、すぐ右には信濃川が流れています。
電車はこの信濃川に沿って次駅「東関屋駅」へと向かいました。

さぁ「東関屋駅」へと到着しました。ご覧のように跡地にはこのような
マンションが立ち並び、当時の様子を偲ぶことは出来ません。

マンションの駐車場です。この左側に「東関屋駅」の駅舎が
あったと思われます。この辺りにはバスターミナルがありました。

ではこの「東関屋駅」を上空から見てみましょう。"外枠"は同じなのに、
内側は大変貌、遺構の"いの字"もありません。残念ですね。

「少しくらい何かあってもいいのに」と思いつつ、無念な思いで駅を後にします。
駅を出ると電車は「関屋大橋」を渡るために高度を増して行きます。

完全に「普通の歩道」に見えますが、ここが新潟交通の廃線跡でした。
この坂道を電車は「ガタンゴトン」と登って行った訳です。

横から見てみます。当時のガーターを使用しているとのことです。