わたらせ渓谷鉄道旧線 (栃木県/神戸-沢入)
神戸側より探索。分岐点直後の廃線跡は判別難所ですが
トンネル以降は遊歩道化されています。【訪問日】08.10.13
●「わたらせ渓谷鉄道」。実は以前の探索でも登場したことがあります。
「 足尾線 」で登場しました。この時は「わたらせ~」の北側の終点、
しかしこの「わたらせ~」、実は営業中の路線にも廃線跡は存在したのです。
それは途中にあるダムが理由。そのダムの名前は「草木ダム」。
そしてこのダムが建設される際、「わたらせ~」の一部がダムに沈むことに。
そのため一部路線変更を余儀なくされることとなり新線を建設、
そしてこの時に新たな廃線跡が生まれたのでした。今回はこの時に生まれた
今回は電車で移動。両毛線を使って桐生まで出て、わたらせ渓谷鉄道に。
都会では見られない車内の様子に驚きました。というのも・・・
目的地へ着いたら乗るのでしょう、一緒に自転車を積んだ乗客が居たり、
車掌さんが沿線のパンフレットを配りに来たり・・・ローカル線ならではの光景です。
「神戸」到着です。ちなみに「こうべ」ではなく、「ごうど」と読みます。
この駅には廃車両を利用したレストランがあります。
このレストランで「カツカレー」を食べ、歩いて足尾方面へ向かいます。
写真はわたらせ渓谷鉄道をオーバークロスする道路上から撮影。
旧線と新線の分岐点地点までやってきました。
旧線は左へ折れることなく、まっすぐに進んでいたようです。
この道路の左側を少々高い位置で走っていたようです。左側の石積みは
「草木ダム」建設により役目を終えた「琴平隧道」です。しかしこのトンネル、随分と
入口全体図です。ご覧のように短いトンネルです。
トンネル出口には、落石防止用のロックシェードが見えます。
トンネル内部。下調べではSLが走っていた頃の「煙の煤(すす)」が残って
私の好きなショット、トンネルの内側から外を望みます。
失われてしまった築堤を含め、なんとなく線路跡が浮かびませんか?
外へ出ました。即ロックシェードが廃線跡を覆います。
廃線跡は少し登りながら緩やかに右へ。遊歩道化されております。
するとこんなモノを発見。これは草木ダム建設の際、
迂回線として一時的に渡良瀬川を渡った時の橋梁の遺構と思われます。
今回、時間の都合もあり探索は行いませんでしたが、対岸にある
更に進むと「草木ダム」が見えてきました。廃線跡も当然終了。
ここからはダムを見るため、左右へと続き高度を稼ぐ遊歩道を登ります。
距離的には推定 500m少々と、これまでで一番短い探索だったでしょう。
この「草木ダム」建設のために廃線となった距離は約 7.5km。
ちなみに今回探索はしませんでしたが、ダムに沈んだ反対側(沢入駅側)路線も
早い段階に"水の中"のようで、殆どの部分がダムに沈んだようです。
ちなみに以前もちょびっとだけご紹介しましたが実は私、半"ダムフェチ"。
高い所が苦手なクセに高い所ばかりのダム、矛盾してますが好きなんですよね(笑)。