長野電鉄木島線(河東線)1 (長野県/信州中野-木島) 前編 | 廃線跡訪問記 ブログ版

長野電鉄木島線(河東線)1 (長野県/信州中野-木島) 前編

●データ 【所在地】長野県中野市~飯山市 【運営キロ】12.9Km
【開業】1925年(大正14年)7月12日 【廃止】2002年(平成4年)4月1日
【魅力】まだ廃線としては新しいものの、夏場では雑草等が生い茂り行く手を阻む。
 一部は道路化されたが、それ以外では廃線跡を辿るのは容易。 【訪問日】08.09.20


●今回の訪問地は長野県にある河東(かとう)線。地元の方々には木島線とも呼ばれて
いました。この長野県、一口に長野県と言っても都道府県面積第 4位、広いんです。

訪問したのは富山県や新潟県に近い北部にある飯山市。この辺りは冬は大雪に
見舞われるため、冬季の探索はNG。ということで 9月に訪問してみた訳なのですが、
この暖かい(暑い)季節、探索にツキモノなのが「雑草」。ただ、そんなことはある程度
覚悟しているものなのですが、予想外に多くの雑草が私の体力を奪い大変なことに・・・。

今回の探索予定は徒歩で約13km。日頃から体力づくりもしてきたつもりでしたので、
このくらいの距離ならば問題はないだろうと思っていたのですが・・・
しかし「雑草」に加え「暑さ」が容赦なく私を襲います。大苦戦のレポートをどうぞ。
 
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早速ですが「飯山駅」に到着です。長野新幹線で長野まで出て、
飯山線で揺られること45分、20km先となるこの場所までやってきました。
 
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駅を降りて辺りを見回すとこのようなものが。
この時は分かりませんでしたが、後々探索中で答えが出てきました。
 
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千曲川の土手まで出てきました。まず目に入ったのがコレ。どう見ても
スキーのジャンプ台のようです。帰宅後調べたら「飯山シャンツェ」といそうです。
 
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最初の目的地「木島駅」を目指します。「これが千曲川か・・・」
・・・などと言いつつ、予想以上に距離があり、既にクタビレ状態です(苦笑)。
 
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途中の「セブンイレブン」で簡単にメシを食って遂に「木島駅」到着。
予想外に広い敷地で少々面食らいました。
 
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バスターミナルとしても使われていたそうです。それは広い筈です。
今でもバスが数台停まっていましたが、発着しているのでしょうか?
 
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そして裏手へ回り、遂に河東線ホームと対面・・・「なんですか、コレは?」。
ご覧のように雑草だらけで、とても先へ進めるような状況では無く・・・
 
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脇にあった道路に沿って進みことにしました。
駅を出て数百メートル、ずっとこんな調子でした。
 
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ちなみにレールは全て撤去されてありません。
ただ踏切部分にレールは残っています。嬉しいですね。
 
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更にこの先も写真のような「ジャングル状態」が続きます。
架線柱に絡みつくツタも前回の「太平洋セメント専用線」同様、凄いです。
 
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レールはありませんが、バラストは残っております。
時折、写真のような鉄道施設も残っております。
 
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旧「信濃安田駅」まであと200mほどかというところで、
ようやく歩き易くなってきました。誰か手入れでもしたのでしょうか?
 
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左上から、「踏切跡」に「アスファルトの中に眠るレール」、
「落ちてしまった進入禁止札」に小さな「橋台跡」です。
 
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緩いカーブ、奥の左側に「信濃安田駅」はあった筈です。
 
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しかし駅の手前はこのような状態、駅があったであろう場所も
今は空き地で何もありませんでした(残念ながら写真を撮り損ねる)。
 
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しかし「駅があったであろう場所」から前方を見ると・・・出ました。
木島線唯一のトンネルがデーンと待ち構えています。

以上、河東線前半戦でした。ご紹介した木島駅から信濃安田駅までは僅かに 1.5kmほど
でしたが、今思えば道を駅を見失い探してしまった(おばちゃんに聞いて到達。有難う!)
こともあって既に 4km以上は歩いていました。

ということで、後半では完全に体力切れ&更なる「ハプニング」で、かなりヤバい
状態となってしまいます。さてどんなハプニングだったのでしょうか。。。
後半は河東線唯一となるトンネルのシーンから再開致します。