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円相場 、年末までに1ドル=90円突破も

榊原英資・早稲田大学教授は17日、ロイターのインタビューで、
円相場は実質実効レートでみると依然、かなり低水準にあるとして、
ドル/円相場が70円といった水準に下がるまで日本の金融当局が
円高阻止の介入を実施することはない、との見方を示した。
 
榊原氏は「日米当局次第で、彼らが何をするか正確に予想することはできない。
だが、85円台では介入を予想しない」と述べた。
 
17日の東京外為市場でも引き続きドル安が進行した。
市場では日米欧当局による協調介入観測もでているが、榊原氏は否定的な見方。
 
「実質レートを考えると米国は介入を認めないだろうし、
日本も介入することはないだろう。もちろん、動きは少し速過ぎる」という。
ドル/円は13日、1995年以来初めて100円を割り込んだ。
しかし実質実効レートで見た場合、2月時点の円相場は1995年終盤の水準を約25%下回っている。
「90円や85円でも、10年前の110円だ。実質ベースで円は非常に過小評価されており、
わたしはこれを円安バブルと呼んでいる。現在起きているのは、そのバブルの崩壊だ」としたうえで、
1ドル=70円、あるいは60円といった水準になれば、介入の可能性がでてくる、との見方を示した。

ドルとポンドが幅広く下落、銀行株主導の株安受けて=欧州外為市場

[ロンドン 19日 ロイター] 
外為市場でドルとポンドが幅広く売られる一方、円が大幅に上昇している。
株式市場で世界の金融システムに関する懸念が再燃し、銀行株が下げを主導する展開が背景となっている。

ドルは対円で1ドル=97.68円まで下落、対スイスフランでも売られている。
ユーロは対ポンドで1%近く上昇し78.50ペンスをつけた。ポンドは対ドルでの上昇を消し、
一時は2.0047ドルまで下落した。
あるトレーダーは「株が下げ、一部でうわさが広がっている。ポンドが安い。
投資家はリスク回避モードになっており、ドルが売られている。市場は非常に神経質だ」と述べた。
株式市場では英銀大手HBOSが15%下落。
ただ同行の広報担当者は、「バランスシートは非常に強い」と述べている。

外貨準備高って、投資にどんな影響が?

よくニュースで「外貨準備高」という言葉を耳にしますが、「外貨準備高」って、どのようなものなのでしょうか?「為替に関する事」であることは想像がつきますが、私たちの投資行動にどのような影響を与えるのでしょうか?

外貨準備高とは?


本来は、輸入代金の支払いや、対外債務の支払いに使っていくためのものと言われていますが、まずはイメージを持っていただくために、簡単な例で考えてみましょう。

例えば、もし海外でドルを手に入れたとしましょう。そのドルを日本で使おうとすると、円に変えなければいけません。その場合には、日銀を通じて、海外で手に入れたドルと日本円とを交換するのです。
一方、日銀は民間の金融機関に借金をして円を調達し、ドルを手に入れます。日銀はこうして手に入れた外貨を為替介入などに使うために備え持っているのです。この外貨を外貨準備高といいます。したがって、日銀はドルを持つと共に、同規模の借金をも有していることとなります。

では、外貨とは具体的にどのようなものでしょう?

外貨とは必ずしも通貨で、または必ずしもドルで持っているわけではありません。現実には、そのほとんどが米国債で運用された形で持っています。
米国はご存じの通り貿易赤字と財政赤字の双子の赤字に悩まされていますが、そんな米国がいくら赤字を垂れ流していても破綻しないのは、米国の資金調達を、我が国が米国債を持つことで全面的にバックアップしているからと言っても過言ではありません。