フリートーク 池田 我思うゆえに、考えたくない時もある | BLOG OF DOBELLMAN

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我々は主に舞台関係のパフォーマンスをする団体「DOBELLMAN」です!
このブログではその活動報告を行っていきます!

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ながーいながい、自分語りです。









人と比べることでしか自分というものを測れないと現国の教科書にはありました。




僕は比べることに関してはなかなかの思想をしていたと思っています。





小学校時代、友達がいました。
当時僕は「こいつは俺の中で一番の友達だ」と考えていました。



そんな考えをする僕が「こいつの中でも僕は一番の友達でありたい」と思うのは必然だったと思います。


普通で一般的な僕が考えるんだから、きっとみんなだってそう考えてるだろうと。


そんな風に生きてた僕は、その友達と違う部活に入ってしまいました。

彼は野球部、僕はサッカー部。


理由は「家が近くてよく遊ぶ友達がサッカー部を選んだから」

なんて打算的なんだろう、お前は

今の僕が見たらそう言うでしょう。



クラスも変わり、だんだん会ったり遊んだりしなくなると彼のコミュニティも変化し、話題もわからなくなり、僕が喋ったこともない子が彼と一緒にいるようになります。



僕は、彼とは遊べなくなりました。



必死に話題を合わせていた僕は自ら話題を作るなんてことはしてこなかったからです。

かわいそうなやつ



しかし、一方で僕自身のコミュニティも変化し、新たに僕が消費する時間が多い子が増えます。


僕の中のヒエラルキーが変わりました。



今僕は視力が悪く、メガネをしています。
最近は激しく動くこともあるので、できるだけコンタクトで活動しています。

僕が視力が落ち始めたのは忘れもしない小学3年生の頃。


人を見て、話して、合わせてきた僕には持ってこいの天罰だったように感じます。

人体錬成でもしたのかよ



中学に上がり、ようやく眼鏡をかけ始めたことによって視力を得た時の感動は今でも忘れられない景色です。

雨ってこんなに綺麗だったんだ。



中学時代には新しく、本当に僕の趣味と合うような今でも親友と思える(恥ずかしいので口にはしない)友達ができました。

いつもは、そいつと一緒に帰ってる日々です。



そんな中、帰り道にたまたま一人で帰っていると小学時代の友達と偶然鉢合わせました。

彼は言いました。
「池田って俺のこと怖がってるだろ」
唐突に出会い、動転していた僕は
「うん」
と正直に答えてしまいました。

「やっぱりな」と答えた彼はその時何を考えていたのでしょう。


わからなくて、ただただ怖かった。


こいつはなんなんだろう。



僕は変わる努力をし始めます。



当時、人に合わせるためにツッコミをしていました。

ツッコミはボケがいなくちゃ始まらない。


逆の人間になりたい。
暗くて人の後ろにいてツッコミ担当の僕は足掻きました。

できるだけ明るく、人の前に立ち、ボケれる人間に……


人のボケを見て、試し、上手くいかず、環境を整えることに努め出します。




高校では、演劇部に入り、なるべくふざけて、明るく声を出し、いろんな人と関わり、前に出るようにしました。


そうして大学に出てもなお演劇活動をしている僕なのですが、今でも少年期のことを思い出します。

自分が可愛いので僕は悪くないと考えていますが……




彼はどんな人に育ったんだろう。
今だったら話すことができるのかな?
それとも悪印象がついたままで僕は受け入れられないのかな?


甲斐性なしで臆病な僕はどうすればいいんだろう


今、可能な限り上を目指しています。
立場も能力も魅力もある人間になれば、きっと過去を清算できると願っているから。




どこぞの国では人には迷惑をかけてしまうものなのだから、感謝の気持ちを伝えられる人になりなさいと言うそうです。

今までかけた迷惑は消えて無くなったりはしません。
悪いことだけはいつまでも覚えているのが人間です。


都合のいいようなことにはならないでしょう。



小さな頃に負い、負わせた傷はずっと僕の脳内にある。

だから、今なお足掻かないわけにはいかない。

僕は、あの頃と違う、人に求められる人間になりたいと強く考えています。


ただ、変わらないものはあります。
あの頃と変わらず『友達はかけがえのない大切な人』だということです。





池田です。