あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
まずは、告知(笑)
正月から引っ越し大名三千里の漫画新連載が、マンガワンにて始まってます。
これからはネットマンガの時代? 新進気鋭で才能満ち溢れる永田狐子さんに描いていただいてます^^
そして、小説重版の帯に星野源さんからコメントいただきました!
こちらは脚本も私が書いてまして、なんとも感激です。星野さん、紅白でもかっこよかったですよね。
あと、先日見た傑作「こんな夜更けにバナナかよ」ヒロインの高畑充希さんも映画に登場。めっちゃ豪華です!
春から縁起のいい感じてすね!
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引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫)
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・さて、全然関係ない話だけど、さんざん悩んでいた(楽しんでいた?)車の買い替えのこと。
家族が増えることになり、今までの車では明らかに手狭であり……。
なんせチャイルドシート2つを搭載するので、ふつうの車では狭いだろうと。
そんなときに見かけたのが、セレナ e-powerのCM。「家族史上、最高のお出かけしよう!」という秀逸なコピー。
いいコピーですよね~。車に求めるものはいろいろあれど、「家族で楽しむ」という点ではやはり大人数が乗れるミニバンが一番。今まで個人的に楽しむ車はいろいろ乗ってきたし、今乗っているNX300hはもう一生乗っていたいくらいの攻守ともに優れた最高に素晴らしい車だけど、最高だからといってずっと乗ってるのでは変化がないし、最高でなくてもどこかしらカブいている車にも乗ってみたいなと。
その点、セレナ e-powerは先進的である。エンジンを発電に特化してモーターをまわすって……。第一印象ではエネルギー効率が悪いんじゃないかと思ったけど、そうでもないみたいで、燃費はいいらしい。だいいちその発想がスゴイ。それに加えて、ワンペダルで前進とストップができるというから、自転車でいえばピストのようなもの? 町中ではブレーキはほとんど使わないという。エンジニア心をくすぐる逸品ではないかと。さらにさらにACCという自動運転に近いものまでついている。この時点で大きく心が動いた。
さらに家族という観点から考えて見れば、最強のNX300hといえど死角があるのも事実。それは子供の乗り降りにおけるスライドドア。そしてステップの乗り降りのしやすさ。
まあ道や駐車場の狭い日本だからいろいろ制約があるんだけど、しばらくは日本から出ないだろうから、ベストマッチは中型ミニバンである。アルファードとかもいいだろうけど、駐車とかUターンとか面倒そうだし……。
そんなこんなで、近所の日産ディーラーに行ってセレナ e-powerに試乗してみた。
するとまずハンドルが軽い。そして窓が大きくて、なんかバスを運転しているような、腰高な気分。
それでもエンジン音は聞こえないし(防音設備がしっかりしてる)、走るフィールも氷上をすべるような、レールに乗ってるような感じで気持ちいい。ワンペダルを試してみると、ややブレーキがつよすぎるものの、「慣れたら大丈夫です、何週間か乗れば慣れます」とのこと。
そんなもんかと納得し、家に帰ってセレナの記事をあさっていると、ふと目に入ったのは「ライバルはステップワゴン スパーダ」という話。
「でも e-powerもACCもないんだろうなぁ」と思って調べてみると、なんと! スパーダもエンジンを発電に使ってモーターをまわしている!
しかもACCまでちゃんとついてる。ハンドルのアシストは薄いけど、まあまあのレベルで自動運転になっている。
もっともスパーダはモーターがいっぱいいっぱいになったとき、エンジンも直接駆動力となるのはe-powerとは違うところだけど……。
ホンダってCMが下手なんだねえ……と思った。e-powerみたいなのって、すっかりセレナだけと思ってたし、実際、ミニバンではセレナが売れ行き1位。(ただしトヨタ3兄弟ノアボクシーetcの総数ではトヨタが上だけど)。
そしてスパーダの顔を見てみると、あんまりいかつくない。私は顔がオラついてるほうが好きなので、そこは歌舞伎の隈取のようなセレナに負けている。やはりダメか。
そう思ったとき、スパーダの後ろ姿が目に入った。
なんだこれは! 後ろが縦に開いてるやん! なんというコロンブス的発想。
しかもベビーカーが突っ込めたり、あまつさえ後ろから人が乗り込めるという。すげえ。
これは車というより家電の両開き冷蔵庫みたいな発想ではないのか。
このバカバカしさにキュンと来た。これを実現させた設計者を褒めてあげたい。
この「わくわくゲート」の存在によって、がぜんスパーダの魅力が跳ね上がったのである。
前半分はセレナだが、後ろ半分はスパーダがいい。
(こりゃ試乗せなアカンでしょ)
そんなわけで最寄りのホンダカーズに行くと、試乗につきあってくれたのは、若い元気なおねーちゃんだった。
すごいエネルギーでいろいろと魅力を説明してくれる。そういえば日産の店員は中年のオジサンで、なんか官僚的な雰囲気だった。対応もお役所みたいだったし……。そりゃゴーンさんにいいようにされるよね、みたいな(笑)
その点、ホンダは楽しい雰囲気で、店員は車好きなんだね、という感じ。
いい気持ちで運転を始めた瞬間、懐かしい感触が蘇った。
「ああ。これは車ですね」と思わずつぶやいてしまった。ホンダのおねーちゃんは首をかしげてたけど、(そりゃそうだ)、セレナはバスみたいな感じだったのに対し、スパーダは慣れ親しんだ車の感覚で、この車なら絶対に事故らないだろうなという確信があった。
そして何より、昔乗っていたアコードやプレリュードのしっくり感が蘇ってきた。あれはいい車だった。故障しなかったし、エンジンも高回転で気持ちよかった。プレリュードを売るときは後ろ髪引かれたもの。同じような車でスープラも乗っていい車だったたけど、あっちはそれほどでもなかった。ホンダ車にはなんか惹かれ合うものがある。
セレナは行儀が良すぎるというか遊園地の車というか、なんか女子の車だなぁという気がした。あと車体の設計が古いため、ちょっとチープ感がぬぐいきれてない。しかしスパーダは明らかに男の車。それにエンジンのフィールもいい。走りの良いオデッセイと同じi-MMDが搭載されている。試乗だけで言えば、私にとってはスパーダがかなり上だった。
だが、ここからホンダ車のイケてない部分がぞろぞろと出てくる。野暮でモテない男のような車と言われる意味がよくわかった。
たとえばセレナには2列目、3列目にまでUSBがついているが、スパーダにはそういうサービス精神はない。さらに、電子サイドブレーキがセンターコンソールのところについている。これってシフトのそばにつけるのが普通なのでは……。ソナーもコーナーソナーしかないし。純正ナビ画面も小さい。あと、スライドドアもボタン式ではなくて、ガチャッと引っ張るタイプ。時間のない人にはここがワンクリックかツークリックかで違う。ちなみにエンジンストップも長押し出し。その0.2秒が苦痛なわけで……。3列目の収納はワンタッチですごいのに、なぜここで手を抜くのか。そういう細かいところをうまくやってくれればモテるのに。いいエンジン持ってるのに……。ここらへんトヨタはイケメンだし、日産もそつがない。
まあオプションで足を車の下に突っ込めば開く機能もつけれるんだけど、なかなか反応しないのでつけないほうがいいとショップ店員が言ってたから、イマイチなのだろう。
で、致命的なのが2列目のシートスライド。セレナは横にスライドするが、スパーダは前後のみ。この差は大きい。3列目の乗りやすさにもかかわってくるし、シートアレンジは家族で乗るときの醍醐味。
(参考)
・ミニバンのチャイルドシートの良い取り付け位置知ってますか?
そして我が家のチャイルドシートはアップリカのディアターンであり、新生児は水平に寝かすことができる。
が、しかし! これを二列目に据えて水平にすると、キャプテンシートは死ぬのである。
「ディアターンはセンターウォークスルー殺し!」
これはテストに出そうなくらい重要(笑)
2列目にこれをつけると、他の人が3列目に行くのが至難の技。しかもスパーダはシートベルトがピラー(柱)から出ているため、チャイルドシートをつけたままの座席スライドが困難。いっぽう、セレナはシートからベルトが出ているから動かせる。
ここにおいてセレナに軍配が上がるかに見えた。
たがここでもう一つ、スパーダには武器があった。センターコンソールに100V1500Wのコンセントがオプションでつけられるのである。
セレナは100V100Wまで。これでは強い家電が使えない。しかし100V1500Wのコンセントがあればキャンプや車中泊で重宝するし、動画撮影やらなんやらにも使え、万一の災害のときでもサバイバルできそうなのである。スイッチを押さないと使えないのはどうも……って感じだけど。ここからタコ足配線すれば、後ろのUSBも行ける。(どうせ禁煙車なのでシガーソケットをUSB変換してもいいけど)
あと、セレナもスパーダもBSW(後方死角をセンサーで教えてくれる機能)がないのはいただけなかった。スマートフロントミラーがどれだけ機能するのか……。
ま、そんなわけで激戦だったのだけど、ようやく決めたのが年末。納車はもうすぐ。新車を買うのは初めてだけど、子供が2~12歳までがミニバンの旬というし、ちょっと長く乗ってみようと思う。どちらを買ったか正解(?)は納車のあとレビューで(笑)