マルコルムグラッドウェルさんの本のあとがきにかかれていたのは、過去に著者自身が街を歩いていたら張り込みで隠れていた3人の警察に突然声をかけられ、犯罪者に髪型が似ているという理由(間違った直感)だけで職務質問されたことが、本を書くきっかけになったという(笑)。学部生、修士、おそらく博士過程の学生らは過去の経験から研究アイデアを思いつく人がほとんどであろう。自分が思うに、50年も100年も前であれば、そもそも先行研究がどの分野も少なく、先行研究を漁った上で誰もまだ取り組んでいない研究を思いつくことが可能であったかもしれないが、現代では学際的分野に積極的に挑戦していかないと新しい研究を思いつくことが難しくなっていると考えている。また、研究が実施される環境における研究と、日常生活に起きる出来事を直接的に比べるまたは当てはめることは多くの場合は無理があるので、より現実世界に応用しやすい研究をするためには、やはり日常生活からヒントを得ることも結構大事なのではないかと最近思うのである。もちろん、先行研究から思いついてくことも大事だが、基本的に自分は自分の体験からアイデアを出して、そしてから先行研究を探っていくスタイルを取っていきたい。