広大な面積を誇る国の名は
フランス人の勘違いが始まり・・・


カナダは、アメリカよりも中国よりも広く、ロシアに次いで、世界第二位の面積を誇る国。ナイアガラの滝や、湖と氷河が美しいカナディアンロッキー、『赤毛のアン』の舞台であるプリンスエドワード島などがあって、旅行者にも人気の高い国ひとつだ。
また、カナダは自然が美しいだけでなく、エネルギー資源の埋蔵量で世界のトップクラスに入る国。
たとえば、一人あたりの水資源を比較すると、カナダは日本の約二八倍。国連開発計画(UNDP)が「世界一住みやすい国」にカナダを挙げるのも納得である。
そんなカナダの地名は、ある勘違いから誕生した。
この地を最初に訪れたフランス人が、セントローレンス川付近で先住民に出会い、「ここはどこか?」とたずねたところ、「カナタ(村の意味)」と教えられた。それを地名と勘違いしたのがはじまりだという。
その後、フランス人入植者たちは、セントローレンス川周辺を「カナタ」と呼びはじめる。やがで、彼らはみずからを「カナダン(カナタ人)」と自称するようになり、地名のほうもカナダと、日本風にいえば濁って呼ばれるようになった。
こうして、当初、フランスによって開拓されたカナダだが、一七六三年、イギリスに譲渡され、やがでイギリス連邦内の自治領から独立国家となる。
現在では、国民の多くはイギリス系が占めているものの、南東部のケベック州には、フランス系の人々が多数住み、分離独立を求める声もある。