病棟の先生が来た。

遂に、管の入れ替えか。さあ、行くぞ。と思ったら、調子はどうですか?何や、様子を見に来ただけ。ただ、処置は夕方ちゃう?とのこと。

夕方?16時と見よう、それから逆算して14時にロキソニンを飲もう。せめてもの抵抗だ。


これは、一体なんでしょう?入院中に開発した発明品。というほどのものではないが。二刀流で大活躍。

隣の兄ちゃんが検査に行って中々帰って来ない。一人残された嫁らしきお姉さんは、付き添えとは言われたが、旦那と荷物を納品したら、はいサヨナラ!のはずだった。

元片思いの彼とランチの予約を入れているのに、旦那は帰って来ない。荷物の整理をするわけでもなく、ただベッドに座っていた。

ハァー。

静かな病室に、若き人妻の溜息が響き渡る。私には無駄だが、20代後半の童貞君には十分な刺激だろう。

しばらくして、旦那が帰ってきた。変な溶剤を飲まされて気持ちが悪いらしい。いない間に届いた昼食も食べる気がしない。

そこで、嫁に食べてもええで、どうせよう食べんから。嫁にしてみれば、レストランのランチを予約しているのに、何で病院食やねん。もう、出るで!と顔には書いてあるが、検査のダメージで旦那にそれを感じる余裕はない。

明日は手術で夜から絶食やから最後の食事はちゃんと食べなあかんわ。と、旦那の体調を心配して無理やり食事を勧める。ランチの予約時間を気にしながら。


その時、見たことのない小太りで年配の看護師さんが来た。

遂に、管の交換?夕方ちゃうの?

ロキソニン、まだ飲んでへんで!

え!ちゃうの?あんた誰?

つづく