[LS]Orange*Heart1 | Do Your Best

[LS]Orange*Heart1

私、幸村ミクは、今日から高校3年になる。




去年の今よりちょっと前。

私は彼を見送った。


大好きだった彼。


もう忘れたっていい時期なのに、それでも忘れられないのは、彼を本当に好きだったからかも知れない。

本気の恋だったんだ。


そんな私には、今でも捨てられない大切なものがあります。


彼からもらった大切なもの。

まさかまさかの彼の手作り。


ガラス製の
オレンジのハートを埋め込まれた指輪。

彼の趣味はシルバーアクセを作ることだったんだ。


学校では没収されないように、ペンダントとして身につけてる。


彼と別れてもう1年だっていうのに、未だに外せない。

けど、もう彼を思い出しても泣くことはなくなったんだよ。

私的には十分成長した方じゃないでしょうか。


「ミクー!」

「あ、もみじちゃん。おはよ。」

「おはよはよ~ん。」

にっこり笑って挨拶する。

今声を掛けてきたのは市原もみじちゃん。
2年のときに仲良くなった友達。
とっても明るい子。

「ねー、ミク!聞いた?飛鳥高校にイケメンくんが転入したんだってー!」

…あ、もみじちゃんは中々の情報収集家だったりする。

「へ、へぇ…」

「興味なさ気だなぁ。ね、見にいっちゃおうよ!」

腕を引っ張られて思わずよろける。

もみじちゃん…気合い入ってるなぁ。

「別にいいけど…怪しまれないようにね?」

「大丈夫大丈夫!私みたいなのがいっぱい行ってるって聞いたし。」


すっごい満面の笑みで返され、私はもう何もいえなかった。

まあ、ちょっと用事もあるし、ついでに行こうかな。


しょうがなく頷いた私を見て、もみじちゃんが嬉しそうに笑った。

…さすがに制服のままじゃまずいねってことで、一回家に帰ってから着替えて行くことになった。


なんだかんだで、私もちょっと興味があったりして。


あはは…。




つづく