それからしばらくは特に変わったこともなく、その親しくなった
友人と僕は遊びまわった。
が、あるときから徐々に友人がよそよそしい態度を取るように。
僕はまだ、この時はまさかそんなことになるとは思ってもなく。
そいつ自身に問い詰めた。そして返ってきた言葉は…
「生理的に受け付けない」
という物だった。
常識的に考えれば当たり前の話だ。異性愛者が、同性愛者を
嫌悪し、否定するのは珍しいことじゃない。それが他人なら
「勝手にやってろ」という異性愛者は結構いるが「自分が狙われる」
となれば99%の異性愛者は全力で拒絶するだろう。当たり前だ。
だけど、当時の僕はこの当たり前を受け入れることが出来なかった。
何度もそいつに直談判し、泣きそうになりながらすがった。
結果として、ソイツとは喧嘩別れした。
17歳の初夏。好きになりかけていた相手から「気色悪い」と拒絶された
僕は、このあと10年以上にわたって自分を殺し続けることを選ぶ。