枯れた愛の巣 | パーカッション瞳知り日記

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謎の同居人たち…













気づけばうちの玄関扉にミノムシがくっついていた







どうしてこのような慌ただしい場所を寝床に選んだかは不明だが


数ある玄関の中からようこそウチを選んでくれた、ミノ子よ…ひとまずありがとう

自称生き物愛護の私としては今後この扉を雑には扱えぬ、それどころかなんだか毎日が心配でたまらない


昨晩は風が強かったが、大丈夫だろうか?


雨が降っているが、ちゃんとくっついているだろうか、等…


あたたかくなったらちゃんと巣立つのよ

それまでは家賃も免除してあげる、ただし決してウチの中には入らない事…

などと巣立ちゆく我が子を思い少々愛が芽生えたところで、別の箇所では更なる気がかりが起きていた









何故に屋内に…不可解極まりない


この子はどのようにしてウチに入り込んだのか?

最低でも扉を2枚開けない事にはこの部屋に辿り着く事が出来ぬ

もしやこのミノムシはスーパー怪力みのむしなのではなかろうか?あげく、ウチの中の何を材料に選んで巣を作ったのか??我が家の中に観葉植物はない、この色で家の中にあるものだとしたら…、そうだな、椎茸くらいである…が、椎茸は冷蔵庫の中だ…

やはりこやつはスーパー怪力みのむしなのであろうか??





このスーパー怪力みのむしはあたたかい部屋の中でぬくぬくと暮らし無事に巣立つであろう、こういう子は手がかからないので心配ない

家賃の免除はしよう、だが羽化の際はちゃんと窓から巣立って頂く

それにしても、生まれながらにきっと物凄く苦労したに違いない、何せ玄関を開けて重たい冷蔵庫の扉まで開けたのだから…

それに比べて玄関のミノ子といったらあんな人目の立つところでなんの計画性も感じられぬ、かろうじて屋根はあるものの吹きさらしだ、こちらはなんだか心配でしょうがない…




ふとアリとキリギリスの話を思い出した



スーパー怪力みのむしは恐らく蟻である、ちゃんとしているし冬も越せるだろう、貯金だってあるかもしれぬ、もしかしたら既に婚約さえしていてミノになる前に結納も完了していそうだ、羽化したらすぐに式場に飛んで行けるように只今絶賛ゼクシィを読んでいる最中かもしれない






では、玄関の崖っぷちミノ子はキリギリスだ




私は断然ヴァイオリニストのキリギリスの事が気になってしまう







だいたい、ヴァイオリンを弾きながら歌うなんて

相当な実力者ではないか

























                        完