続々・色恋沙汰
続き物です、もしアレなら最初っから。
イライラしているのになんだよ!と
思いながら扉の方へ歩いていくと、
『おーい、ドーラ、飯行こうぜ!』
『腹減ったあ!腹減ったよ!』
そんな怒気の籠もった部屋に来たのは、
スーパーマイペースな友人Iだった。
この男、自分のペースに合わせて貰え
無いと不機嫌になったり色々面倒な
奴なのだけど、結構人を気にしたりして
悪い奴じゃないので仲良くしている。
そんなこんなで絶妙に最悪なタイミングで
この男がやってきたわけで、否応なく
飯を食いに行く事になってしまった。
『何食うか?やっぱり肉だよな!』
何時も通りの自己完結、頷けばいい。
飯を食いながら何だか元気ないだのと
言うには言うが気にしてないらしく、
しきりに酒を薦める。何故かは不明。
『くさくさしてんなら明日は釣りな!』
頷いた方が楽に話が進むから頷く。
『なら今日12時な!
』
ん?今日て?
『船は早朝出るから早めに行くべ!』
今お前夜の9時だぞ
『電話しなきゃな!ハイ予約した!』
…そうだね。
明日、もとい今日…いや今から
釣りに行くことになったそうです。
つづく