鳩

今日自分の志望した道以外の内定を全て断った。
どうしても踏ん切りがつかず、道を選んでいたにもかかわらず
何でかその連絡をはっきり入れる事が躊躇われて出来なかったのだが
もういい加減やらなくてはと思い切って断ってその心細さに気づいた。
何でかと思った、単位のせいじゃない、断った途端不安になった。

自分が夢掴んだ事、まだ信じてなかったんだなぁ。

そらそうだ、昔っから信じても騙されて頑張っても虐げられて今更
自分で見た物ですら頭では判っても信じる気にはなれない所はある。
そんなの今に始まった事ではないけど今年は特に色々酷かった、
だから未だに信じる気持ちに慣れなかった所があったんだと思う。
そう気づいてもまだなんだか現実味がない、よく言えば「夢心地」という
奴だろうか？いつもショックで現実間なくす事ばかりだったから良い事
で現実感が無くなってもあまり良い心地に感じない。気持ち悪い。
そんな事思いながら途中で読んでいた本の下巻を買って帰った。

帰りの乗換駅では前日記にも書いた片足の鳩がいつも寄ってくる。
鳩は群れる生き物なのにこいつはいつも一人ぼっちだ、多分折れた
片足のせいではじかれ者にされてしまっているんだろうなぁ。
一回見るに見かねて焼き芋の欠片をやったのを未だ恩に感じてるらしく
何も持っていなくてもホームに居る間はついてくる。中々可愛い。
痛々しかった足はすっかり捻れたままくっ付いてしまっているが
生き残れてる様でよかったといつも見かける度にうれしく思う。
この間ベンチに座ったチャラチャラしていたカップルがこいつを蹴って
追い払おうとしたのを見てぶっ殺してやろうかと思った程気持ちの上では
可愛がっている。これ以上の餌付けは迷惑なのでしないけど。

そのカップルはそれなりのアレをしておいたのでご安心をｗ

この鳩一羽見て喜んでる自分の気持ちは感じれるのに
何で自分の夢の職業につけた喜びは感じれないのかな、と
なんだか可笑しくなって少し一人で笑ってしまった。

アレは人に見られたら発狂した様に見えるかもしれないなｗ