寒い寒いと嘆くから、

毛布を一枚足しました。

それでも寒いと喚くから、

さらに一枚足しました。


寒さはそれで凌げますか?

…本当に?


未だに寒いと呻くから、

ついでに一枚足しました。

あまりに足しに足しすぎて、

声がくぐもって聞こえます。


それでも何か叫んでいるので、

残りの毛布を積みました。

そこで聞こえたあなたの声は、


「重すぎるから、助けておくれ。」


なんとまぁ、勝手なことで。


少しばかり肌寒い夜に、

布団の中に潜り込み、

静かに静かに、抱き合って眠る。

体は温かく、

心はもっと温かい。


そんな夢物語。