メールはとても便利なもので。

消さない限りは、手元にずっと残り続ける。

何時に送って、何時に読んでもかまわない。

忙しければ、返信を遅らせることも選べるのだから。


けれどそれは、優しいようで、どこか冷たい連絡手段。


誰が打っても変わらぬ文章。

絵文字、顔文字、語尾、文体。

いくらでも真似が出来るし、嘘を吐いても気付かない。


電話はとても不便なもので。

相手と時間を合わせなければならない。

お互いの時間を削って、瞬間的に情報を伝え聞く。

終わったあとに、内容が分からないことだってしばしばあるし。


それはとても煩わしくて、けれどなんだか暖かな通信。


君の声。君の息。

眠そうな雰囲気や、聞いてる音すら漏れ聞こえてくる。

寂しそうな声。嬉しそうな君の声。

聞くだけで幸せになり、それだけでたまらなく会いたくなる。


大好きで大好きで大好きな君だから、

こんなに大好きでいられるんだよ?


便利過ぎてつまらない。

不便過ぎて面白い。


僕は後者が好き。

君はどう?