僕のギターケースの中には、

実は大きな銃が入っているんだ。

黒い無骨なスナイパーライフル。

スコープの照準も、少しだって狂っていない。


外見からは誰も気付かない。

派手な色のギターケースに入れてあるから、

ただギターを担いでいるだけだと思うはず。

もっとも、実際これはベース用のケースだから、

そもそもギターが入っているはずは無いんだけど。


ただの楽器弾きのような顔をして、

皆に合わせて笑顔を作って、

けれども僕は狙っているんだ。

10km離れた的を。


遠く離れたあなたを探して、

そっと照準を胸に合わせる。

引金を引けばいつでも終りにできるのに、

いつも躊躇い、無限に続く。


僕の銃は実は弱くて、ホントは誰も殺せない。

僕の銃はあまりに強くて、怖くて誰も殺せない。