重い荷物を肩に担いで
帽子を深く被って歩き出す。

私には歩く理由も、
目的も、
目標すらもないけれど、
ただただ荷物が重たくて
ふらふらするから止まれなかった。
留まれなかった。

肩の荷物は段々と、
大きく、重たくなっていった。
人と出会い、そして別れたその時に、
荷物の重さを意識した。

時に潰されそうになる。
時に投げ捨てたくもなる。

同時にこの重さを愛しく思い、
この重さを嬉しく思う。

重い荷物に動かされ、
重い荷物に生かされる。

きっと人生ってそんなもの。
煩わしくて、捨てたくて、
それでもきっと大切なもの。