これで、銀行システム全体の流動性が前年同期を9,000億元余り上回ることになるらしい。
中国政府は、新型コロナウイルスによる肺炎の影響で資金繰りが悪化した企業や個人、関連の医療物資や生活物資を生産する企業などへの支援を強化する目的で、新型肺炎の影響で営業に支障ある卸・小売り、宿泊・飲食、物流・運輸、文化・観光などの業界に対する金融機関の理不尽な融資の引き揚げ禁止。融資期限の延長を容認。企業が運転資金を確保できるよう計らい、製造業や小規模零細企業、民営企業への貸出を強化するという。
入院や隔離対象の個人や医療関係者、一時的に収入源を失った人たちへの住宅ローンやクレジットカードの返済条件緩和などの特別対応も取るようだ。
国際通貨基金(IMF)は、新型肺炎について「世界景気に短期的な減速をもたらす可能性がある」「生産や供給網の混乱をもたらしている」と懸念を表明。主要中央銀行に「2020年中は金融緩和を維持すべきだ」と求めている。
今日は、春節を終えて再開する中国の上海市場の急落が警戒されており、巨額なオペによって投資家の投売りの抑制になるか見守りたい。
【引用・参照】
「中国人民銀、18兆円供給へ 春節明け3日に」日本経済新聞
「人民銀が1.2兆元供給、市場再開の動揺抑制」NNA ASIA(アジア経済ニュース)
「新型肺炎『世界景気減速も』IMFトップ会見」日本経済新聞