落ちてくるナイフは掴むな!

これは有名な相場の格言。

急落時の投資とは、落ちてくるナイフを掴むようなもの。どんなに魅力的な銘柄であっても、ナイフが床に落ちて、底を打ったのを確認してから投資すべきという意味である。


20歳から、株式投資歴約30年のブログ管理人は、落ちてくるナイフをあえて掴むタイプ(笑)。

証券取引所での株取引を人間が素手で行なっていた時代。初心者のときは、仕事柄、インサイダー取引防止で、株を買っても、半年以上その株が売れなかった。証券会社の口座管理料や手数料も高く、今のように、ほとんど無料でスマホで自由に売買も出来なかった。電話回線を用いた、任天堂のファミコントレードが懐かしい。

だから、株を保有したら、一生持つような感覚だったので、なるべく年初来安値を探して、会社四季報と首っ引きで、清水の舞台から飛び降りる気持ちで株を購入していた。

幸運にも、バブルが弾ける前に利確して、転職の医療資格を取るための学費に当てたので、損はしなかった。

バブルが弾けたあと、それまで欲しくても、手が届かなかった企業の株を安値で購入し、仕事と学生の両立で忙しくしている間、保有した株のこともスッカリ忘れ、気がついたら、ITバブル崩壊やリーマンショックが通り過ぎて、アベノミクスである程度の天井で利確した。


アベノミクス以降、ネット証券で米国株が手軽に買えるようになってからは、ウォーレン・バフェットの妻への「死後の資産運用」を真似る。

私から管財人へのアドバイスは、これ以上ないくらいシンプルです。それは「現金の10%を短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンド(勧めるのはヴァンガードのファンド)に投資すべし」というものです。この方針に従えば、管財人の長期的な運用成績は、年金ファンドであれ、機関投資家や個人投資家であれ、高い報酬を払ってファンドマネジャーを雇っている大半の投資家の成績よりも高くなると考えています。

個人投資家ならびに機関投資家はともに、助言したり取引を成立させたりすることで利益を得る人々から、もっと積極的に運用するよう、絶えず催促されるでしょう。取引にかかるコストは膨大になりえますし、だいたいにおいて、投資家にとっては何の得にもなりません。よって、彼らのたわごとには耳を貸さず、コストを最小限に抑えましょう。農場で働くかのように、株式に投資するのです。


今のところ、バフェットの言う通りにすると、お金は増えるけれども、シンプル過ぎて味気ない。自分が株主として、会社の経営状況を考えたり、株価の推移にハラハラドキドキがないので、その心理的欲求を求めて、少額だけれども、国内の株も買いたくなってしまう。

しかし、寿命を全うするまでに、あと2〜3回は大暴落を経験すると思っているので、高値の株には手が出せず、ついつい相場の格言に反して、下がっている株を買ってしまう。


松井証券の動画を見ていたら、優待名人の桐谷広人氏も「私はね、落ちてくるナイフを掴むのが好きなんですよ」と発言していた。

一般的には、落ちてくるナイフを掴んではいけないんですが、私は落ちてくるナイフを掴みに行って、血塗れになっているんで(笑)。

ナイフが床に刺さっているのを抜くというのですけれども、私はね、海の上だと思っているんです。海の上でボートに乗っていると思っているので、海の中にナイフが落ちたら拾えないじゃないですか。私はね、海の中に落ちる前に(大きく両手を広げて)手を出してね。キラキラ光るから、ダイヤモンドかな?と思ったら、ときどきナイフがブスッと刺さりますけれども、それでも安いんで良いんです。

買うと、慣性の法則というのがあって、必ずもっと下がるんですよ。いちばん下がったところでは、買えないんですよ。でも、下がってから、また上がっていくんですよ。

無配の株は買ってはいけないですよ。配当していて、良い優待があり、まだ持っていない良い優待のある会社を買う。

ペッパーステーキは、たまには、ステーキが食べたいなと、怪我するのを覚悟で買っているんですね。

と、動画用だと思われるが、桐谷氏が2019年12月後半頃に、ペッパーフードサービス(3053)を1,377円の高値から6分の1くらい下げた年初来安値で購入していた。


松井証券

ペッパーフードサービスは、2020年1月17日で1,066円まで下がっているけれども、会社が潰れず、優待が続く限り、保持して優待でステーキを食べて、経営の立て直しを待ち、株価が戻ってくれば利確するのだろう。


ZAi ONLINE

他の人には勧めないが、ブログ管理人も自己責任で同じタイプ(笑)。

ただし、ペッパーフードサービスは買わない。「いきなりステーキ」のお肉は、ランチで食べたことがあるけれども、あんまり美味しいと思えなかった。もともと、和牛好きで、米国産のお肉をほとんど食べないし、関西では、ペッパーランチ事件の記憶は新しく、ブログ管理人の住む地域に「ペッパーランチ」の店舗もない。

それよりも、美味しい焼肉屋さんに行ったり、隣りの街の気になる沖縄発「やっぱりステーキ」などの新規開拓に行きたいと思う。


なので、好きな配当ある企業の株が何らかの理由で下がっていて、経営の改善で戻る見込みがありそうであれば、その落ちてくるナイフをあえて掴みにいく



【引用・参考】
株主優待名人・桐谷広人さんの「2019年の投資成績」を公開! 儲けた株は急落時に買った丸亀製麺のトリドール、損した株は買値の半分まで下落しているヤーマン