今でこそ、金銭管理にいそしむブログ管理人だが、セミリタイアする前の仕事に明け暮れる毎日だったときには、忙殺のあまりに純金積立を放置して、その記憶も抜け落ちていた。
そういえば、東日本大震災の後に、純金積立をはじめたような記憶を思い出す。
現在、純金積立は、手数料が高いデメリットが目立ち、日本人B層には好まれない金融商品ではあるが、富裕層の人たちの中には、「金(ゴールド)は究極の富の避難場所」として、4〜5%や10%くらいを金(ゴールド)に分散投資したり、たくさん保有して、新聞広告まで出して、自分と同じ誕生日生まれの新生児に無料で金貨をプレゼントしていた徳ある人も知っている。
今現在、地球上では、50トンの金塊がシリアとイラクから金保有国第1位の米国へ移されただの、ロシアの金地金がこの10年で4倍になり、第5位になったとか、第6位の中国が世界中の金を集めているとか、金(ゴールド)の噂は絶えない。
ちなみに、第2位はドイツ、第3位はイタリアで、IMFがドイツとイタリアの間に入るほど保有。日本は第8位。
2019年から厳正適用されている新BIS規制「バーゼルⅢ」で金(ゴールド)の現物が見直されるようになったのかな?と想像する。
純金積立を現物に変えることができて、年会費と手数料が高い某会社に問合せてみると、ブログ管理人がその存在を忘れて、転居時に引き落とし口座や住所などの変更をし忘れていたために、「宛先不明で年会費が○年分未納のため、積立はストップしていますが、50g貯まっています」との返事。
2011年までは、商社や貴金属会社のみが純金積立を扱っていたが、2012年からネット証券が手軽に売買できる金融商品を提供しはじめており、ネット証券の年会費が無料であったり、手数料も下がっているので、「いったん解約をしようか」と頭をよぎるものの、思い出さなかったら無かったものだし、究極の避難場所として、3〜5%くらいの保有を目安に継続することにした。
未納の○年分の年会費は、最新金額で計算されて、翌月分とをその場で振込み継続となる。
2019年6月時点での純金積立ができる一部の会社の手数料などを確認し、会社名、毎月の手数料、年会費、年コストの順に比較。
① 月3,000円分の純金積立
楽天証券、購入金額×1.62%、無料、583円
SBI証券、購入金額×2.16%、無料、777円
マネックス証券、購入金額×2.7%、無料、972円
田中貴金属工業、3,000〜9,000は3.5%、無料、1,260円
三菱マテリアル、1,000円ごと25円、864円、1,764円
その他、年コストが1,980〜4,140円など(一部抜粋)。
② 月10,000円分の純金積立
楽天証券、購入金額×1.62%、無料、1,944円
SBI証券、購入金額×2.16%、無料、2,592円
マネックス証券、購入金額×2.7%、無料、3,240円
田中貴金属工業、3,000〜9,000は3.5%、無料、3,000円
三菱マテリアル、1,000円ごと25円、864円、3,864円
その他、年コストが3,240〜6,240円など(一部抜粋)。
純金の保管方法は、多くが消費寄託であり、一部が特定保管となっている。
消費寄託とは、顧客が積み立てた金地金の所有権を純金積立会社に移管して、顧客が返還を請求する権利を持つこと。そのために、会社が倒産したときに全てが戻ってくる保証はなく、返還請求を行うことになる。
一方、特定保管では、会社が倒産しても、全額保全されているために、積み立てた純金が100%戻ってくるので、多少の年会費が割高になったりする。
さらに、重要な項目がスプレッドで、「純金に存在する2つの価格の差」になる。
例えば、純金を買う場合「1g=3000円」、売る場合「1g=2950円」などのように、小売価格と買取価格に差があるということ。
今回は、色々と比較検討をして、自己責任で、その存在を忘れていた「純金積立」をそのまま継続することにした。
【引用・参考文献】
楽天証券
SBI証券
マネックス証券
田中貴金属
三菱マテリアル