2018年の台風21号の影響で、2019年1月30日まで、鞍馬寺の貴船に繋がる奥の院山道が通行止めになっていた。
貴船神社へご挨拶のあと、近くの鞍馬山の西門から奥の院の山陰道に入る☟。
西門で入山料300円を払うときに、お寺の方に「お山の調子はいかがですか?」と訊いたら、「まだまだ何十年もかかるでしょう」とのお返事。
西門から鞍馬寺の金剛堂までは、牛若丸が烏天狗と修行をした険しい登り坂。覚悟して登っていると、年配のご夫婦の奥さまから「電車でご一緒でしたよね。貴船口で降りられたので、こちらから登られたんですね」とお声をかけてもらう。
車内で年配の親子ずれに席を代わったので、その様子を見ていたという。この後、くらま温泉に行く予定だと話すと、ご夫婦も貴船神社の参拝の後に寄ると。ご夫婦に労をねぎらってもらいエネルギーチャージ。言霊ってすごい。
台風21号の爪あとがそこかしこに残る。心配するのは人間だけで、木や草花、鳥たちにとっては、毎日の自然の出来事の一つのように感じられた。
鞍馬山は、鑑真の高弟の鑑禎が開山。鞍馬寺は、かつては天台宗であったが、1947年に今の貫主の信楽香仁氏の父・信楽香雲氏が新宗教団体「鞍馬弘教」を興し、1952年に宗教法人として認可。
本尊を「尊天」と称し、毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三位一体とされる。尊天とは、「すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギー」であり、毘沙門天を「光」の象徴にして「太陽の精霊」、千手観世音を「愛」の象徴にして「月輪の精霊」、魔王尊を「力」の象徴にして「大地(地球)の霊王」とする。
鞍馬山や鞍馬寺は、どこにでも存在する尊天のパワーに包まれるための道場だとされる。
尊天のひとりの「護法魔王尊(サナート・クラマ)は、650万年前に金星から地球に降り立った永遠の16歳。
かつて、永遠の16歳の美青年を探しに鞍馬山へ取材に行かれた漫画家の美内すずえ先生は、このモニュメントのような力強い渦巻きのエネルギーが地面の四方八方から出てきて、空に昇って行く様子を見たという(本人から直接聞いた話は、今後こちらへ引っ越し予定)。
一昨年、ブログ管理人が渦巻きのエネルギーを探しに行ったとき、この辺りで、美内先生から聞いた力強さはないが、線香の煙のようにユラユラしたエネルギーを目撃。今日は見られず。
大杉権現は、護法魔王尊影向(ようごう)の杉として信仰を集めているが、台風の影響を大きく受けていた。
あれだけの台風でおびただしい山林の木が倒れたにも関わらず、幸いにも怪我人が出なかったのは、鞍馬山のご加護なのだろうと勝手に思う。
お寺の方が言うように、これから何十年以上かけて、鞍馬山は調子を整えていくのだろう。その間、鞍馬山に愛と感謝の光を送っていこうと思う。
木の根を踏まないように、優しく接していこう。
鞍馬山は、観光地ではなく信仰の道場で、永く尊天のパワーに包まれるための霊域であった。これからも、みんなで鞍馬山を守っていこう。